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「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」(日本橋髙島屋S.C.本館)開幕レポート

日本橋髙島屋S.C.本館8階ホールで、「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」がスタートした。会期は3月24日まで。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より

 日本橋髙島屋S.C.本館8階ホールで、「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」がスタートした。会期は3月24日まで。企画は小泉隆(九州産業大学 建築都市工学部 教授)。

 「ヒュッゲ」とは、デンマーク語で心地の良い時間や空間を意味する言葉。同展では、夏は白夜、冬は暗いといった特性を持つ北欧の「あかり」の様相にフォーカスし、約100点の優れた照明器具やそのつくり手たちを全4章で紹介するものとなる。

 まず第1章「北欧のあかりと暮らし」では、北欧にある8件の住宅を撮影した写真がメッセージとともに並ぶ。独特な光の環境を持つ地域ならではの、あかりの美しい扱い方が見てとれるだろう。電気のなかった時代を受け入れながらも、人間らしさをそのままに照明器具が発展していったこともうかがえる。

展示風景より
展示風景より

 北欧の近代照明に貢献した3名のデザイナー、ポール・ヘニングセン、コーア・クリント、アルヴァ・アアルト。その名作と制作の過程、考え方を第2章「近代証明の発展に貢献した3人の巨匠」では紹介している。

 例えば、ポール・ヘニングセンによる代表作「PH 5」シリーズが紹介されているほか、その照明論が掲載されたパネル、当時のポスター、断面模型などもあわせて展示。多角的な視点から照明について理解を深めることができるだろう。

展示風景より
展示風景より、手前はヴィルヘルム・ヴォラート ウォールランプ「マッシュルーム」(1957) レ・クリント

編集部

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