身体機能に制限のある人が“筋電”を使い、リアルタイムにメタバース上のアバターを操作できる「Project Humanity」が、Dentsu Lab Tokyoらによって発表された。
このプロジェクトは、Dentsu Lab TokyoがNTTと一般社団法人WITH ALSとともに開発した取り組み。運動神経が損傷し、全身の筋肉が少しずつ動かしにくくなる病気「ALS(筋委縮性側索硬化症)」を患った人たちでも、身体に生体情報を取得する筋電センサを装着することで、自身の微細な筋活動によって得られる生体情報を操作情報に変換し、アバターの自由な操作を実現するというものだ。
同プロジェクトは、9月6日~10日にオーストリアのリンツで開催される芸術・先端技術・文化の祭典であるアルスエレクトロニカ・フェスティバルで公開。ALS共生者がアバターを操作し、DJとして会場を盛り上げる予定。また、9月8日にはWITH ALS代表でALSアーティストである武藤将胤によるライブパフォーマンスも同フェスティバルで披露される。