1950年代より一貫して新聞や雑誌、ダンボール、空き缶など、日常に身近な“情報”を題材に制作を続けてきたアーティスト、三島喜美代。その個展が、1月29日〜2月8日の期間に銀座 蔦屋書店の店内イベントスペースGINZA ATRIUMで開催される。
50年代後半から70年頃まで、新聞や雑誌などをコラージュした油彩画やシルクスクリーン作品を制作して注目を集めた三島。70年代初めからは情報化時代や大量消費社会に潜む不安感や恐怖感を表現するため、新聞をシルクスクリーンで割れる陶に転写した立体作品を制作し始めた。
その作品は、日常や旅先の海外で見つけた素材を活用。一見するとゴミのように見えるが、陶器という媒体を通じて不思議な存在感を放ち、情報が大量消費される現代への疑問を投げかけている。
本展では、缶かごやダンボールかご、ボックス、さらにはマルチプル作品など、三島の代表作を展示。マルチプル作品のオンラインエントリーは、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて1月28日正午よりスタートする。