
椹木野衣がキュレーション。写真家・砂守勝巳の大規模個展「黙示する風景」が原爆の図丸木美術館で開催中
主に写真週刊誌を中心に活動する傍ら、フィリピン出身の沖縄米軍軍属で生き別れとなった父を訪ねた作品なども残している写真家・砂守勝巳。その個展「黙示する風景」が、埼玉県の原爆の図丸木美術館で開催されている(~5月10日)。本展は、美術評論家の椹木野衣をゲスト・キュレーターに迎えている。

主に写真週刊誌を中心に活動する傍ら、フィリピン出身の沖縄米軍軍属で生き別れとなった父を訪ねた作品なども残している写真家・砂守勝巳。その個展「黙示する風景」が、埼玉県の原爆の図丸木美術館で開催されている(~5月10日)。本展は、美術評論家の椹木野衣をゲスト・キュレーターに迎えている。

政府による監視システムやサイバーセキュリティ、闇ネットショップなど、インターネットに関わる様々な社会問題を主題とした作品を手がける「!メディアングルッペ・ビトニック(!Mediengruppe Bitnik)」。京都のLaboratory of Art and Formでは、その日本初個展を2期に分けて開催中だ。現在開催中の前期は旧作展(~4月6日)、続く後期は新作展となる(4月11日~5月9日)。

アーティストの佐藤朋子が、池袋の書店「コ本や honkbooks」との協働によってパフォーマンスシリーズ「サークルナレーティング」をスタート。本シリーズは、ある書店の一角で、声や言葉を扱うパフォーマンスの場を開くための試みだ。第1回は、同じくアーティストの関川航平をゲストに迎え、「テーブルにて」という副題のもと、ひとつのテーブルを起点に佐藤と関川がそれぞれのパフォーマンスを上演した。本作を埼玉県立近代美術館学芸員の佐原しおりがレビューする。

美術評論家連盟は3月6日、「ひろしまトリエンナーレ2020」における検討委員会設置案に対して声明を発表した。

新型コロナウイルスの影響により、各地の美術館・博物館が休館となっている。この休館によって開幕が延期や中止となった主要な展覧会を開幕日順にまとめた。

ものづくりの拠点として知られる富山・石川・福井の北陸3県。ここを舞台に、6ヶ所の展覧会、100ヶ所の工房見学、そして6つの工芸祭とアートフェアを行うプラットフォームが始動する。

1970年の大阪万博で注目を集めた、バシェ兄弟による「音響彫刻」。その5点を一堂に展示し、岡本太郎の芸術空間で共演させる「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」展が、川崎市岡本太郎美術館で開催される。会期は4月25日〜7月12日(4月15日追記:本展は開幕延期となった)。

美術手帖では、批評家や学芸員らによる展覧会レビューを毎月掲載。そのなかから、2月に公開された全5本をお届けする。各レビューの詳細はリンクから全文をチェックしてほしい。

写真家・鈴木親の個展「東京の日常の断片」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。会期は3月7日〜4月11日。

新型コロナウイルスの影響によるイベントの中止・延期が相次ぐ状況のなかで、映像作家の佐々木友輔とアーティスト・荒木悠の企画によるオンライン映像祭「Films From Nowhere」が開催される。会期は3月9日〜29日。

スマートフォンやパソコンで、いつでも見たい動画コンテンツを視聴できるストリーミングサービス。今回はNetflixから、アーティストのドキュメンタリーやアートワールドで繰り広げられるサスペンスなど、アートを題材にした映画を紹介する。Netflixオリジナルコンテンツ以外は配信期限があるため、気になる作品は早めにチェックしてほしい。

ネットアートを軸足に、メディア・アートの領域を牽引してきたアートユニットのエキソニモ。その全国初となる大規模な回顧展が、東京都写真美術館で開催される。会期は8月18日〜10月11日。

半世紀以上ものあいだ第一線で活動し、東京という都市をとらえ続けてきた写真家・森山大道。その最近作を中心とした大規模個展「森山大道の東京 ongoing」が、東京都写真美術館で開催される。会期は6月2日〜9月22日。

日常をゲーム的に撮影した風景や映像を「ヴィデオゲームの視点」を出発点として生み出す海野林太郎。現実とゲームの世界の臨界点を探りながら、この世の多層性と複雑さを浮き彫りにするような作品群をTOKAS本郷にて発表した。同個展について、ゲーム研究における論点を軸に自らの理論や作品を展開する、アーティストの大岩雄典がレビューする。

広島県は、2020年9月12日〜11月15日に開催される広島県初の大規模芸術祭「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」に対し、出品作の展示可否を検討する委員会を設置する方針を県が示した。芸術祭の「表現の自由」を揺るがしかねないこの方針。美術手帖では、アーティスト・柳幸典とジャーナリストであいちトリエンナーレ2019芸術監督・津田大介にコメントを求めた。

東京都写真美術館で、メルボルン大学教授のナタリー・キングを共同キュレーターとして迎えた展覧会「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」が開催される。本展には両国の写真・映像表現が集結。会期は5月19日〜7月19日。

第6回
アートの世界でもっとも世間をにぎわせるニュースのひとつに、オークション関連の話題がある。時にオークションの落札結果は、アーティストや作品の価値を測るひとつの指標としても重要視される。このオークションシステムがじつは複雑な仕組みで成り立っていることをご存知だろうか? 「Art Law」を業務分野として掲げる日本で数少ない弁護士のひとり、木村剛大が法的な視点も交えて解説する。

アート・バーゼルとUBSが、2019年の世界美術品市場を分析するレポート「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2020」を発表した。市場規模は前年比5パーセント減で641億ドル(約6兆7500億円)と推定している。

新型コロナウイルスの影響で一時休館したパリのルーヴル美術館やイタリアの博物館・美術館が、続々と再開した。拡散を防ぐための措置も実施されている。

『美術手帖』2020年4月号は「表現の自由」特集。芸術祭の一部展示中止や、文化庁の補助金不交付といった介入問題を引き起こした、あいちトリエンナーレ2019。この事件のプロセスで、アートと表現をめぐって、どんな問題が噴出したのかを明らかにするとともに、再び同じことが繰り返されないために、規制を回避するためのアイデアと方法を紹介する。