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小池寿子が紐解く「死」の表現史──巨人の肩車に載って私たちは何を見るのか
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちと「死」の距離を急速に縮めた。しかし歴史を遡れば、疫病による死が身近にあった時代は幾度も訪れている。とりわけ14世紀のペスト禍は、ヨーロッパの人口の3分の1とも言われる膨大な犠牲者を生んだ。そうしたなかで、人々はどのように「死」を芸術に表現してきたのか? また、その西洋の死生観には、どんな変遷があるのか? 中世美術の研究者で、ペスト後に隆盛した主題「死の舞踏」に関する著作でも知られる國學院大學教授・小池寿子による特別エッセイをお届けする。