浮上したル・コルビュジエの「アジール・フロッタン」、23年に全面公開へ。復元費用の募金もスタート

ル・コルビュジエがリノベーションを手がけ、作品のなかで唯一の「動く」建築としても知られる「アジール・フロッタン(浮かぶ避難所)」が昨年セーヌ川から引き上げられた。いまも復元作業が続くその公開時期が、2023年前半となることが明らかにされた。

NEWS / HEADLINE

安藤忠雄の大規模個展が中国の2都市で同時開催。水の教会や地中美術館も再現

安藤忠雄の大規模な個展が、中国・上海の復星芸術センターと広東省仏山市の和美術館で同時開催。建築模型やスケッチ、ドローイング、映像、写真、旅行記などとともに、代表作の「水の教会」や地中美術館も再現する。会期は前者が3月19日〜6月6日、後者が3月30日〜8月1日。

NEWS / EXHIBITION

その土地に触れ、変化することで紡がれる物語。「VOCA展2021」大賞・尾花賢一インタビュー

全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により選ばれる「VOCA展」。今回の「VOCA展2021」ではアーティスト・尾花賢一が大賞を受賞した。覆面の男などをモチーフにしたマンガ形式のドローイング作品で知られ、今回は上野の歴史を重層的に描いた《上野山コスモロジー》で高く評価された。同作が生まれるまでの背景やこれまでの制作について、尾花に話を聞いた。

INTERVIEW

会田誠とヨーゼフ・ボイスの切っても切れない関係性。「重要だけど批判せずにもいられない」

今年4月の豊田市美術館を皮切りに開催される「ボイス+パレルモ」展。この開催を機に、ヨーゼフ・ボイスを直接的に参照した作品を手がけたこともあるアーティスト・会田誠にインタビュー。ボイスという人物と会田の関係性とは? またボイスがいまなお与え続ける影響とは?

INTERVIEW / PROMOTION

コレクターがつくる新たなコマーシャルギャラリー。若手作家を紹介する「biscuit gallery」が渋谷に開廊

新たなコマーシャルギャラリー「biscuit gallery(ビスケット・ギャラリー)」が3月12日、東京・渋谷にオープンした。オープニングを飾る展覧会「biscuit gallery Opening Exhibition」(3月12日〜3月28日)では、五十嵐大地、岡田佑里奈、清川漠、トモトシ、中澤ふくみ、森井沙季の6名の若手作家が展示を行う。

NEWS / REPORT

見えない力が切り開く地平の先とは。内海潤也評「MOTアニュアル2020 透明な力たち」展

東京都現代美術館にて1999年より、日本の若手作家によるテーマ展として毎年開催される「MOTアニュアル」。第16回を迎える今回は「透明な力たち」をテーマに、バイオ・アートやソフトウェア・アート、インタラクティブ性や参加型を含むプロジェクトなど、社会や自然のなかの不可視なエネルギーをモチーフとする作品で構成。時代の一側面を切り取ってきた同企画の試みを、キュレーターの内海潤也がレビューする。

REVIEW

第4回

文化芸術活動はいかに収益力を強化できるのか? Vol.4 日本舞踊協会の事例から

多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する、凸版印刷と美術手帖によるプロジェクト「サバイブのむすびめ」。トークイベントの第4回目に登場したのは、日本舞踊家で尾上流四代家元の尾上菊之丞。映像用の新作舞踊作品から花柳界のクラウドファンディングまで広く話を聞いた。モデレーターは事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖。

車中から問う、鑑賞体験と近代主義 中村史子評 ドライブイン展覧会「類比の鏡/ The Analogical Mirrors」

本展は、滋賀県・比叡山の中腹に位置するシェアスタジオ「山中suplex」にて2020年11〜12月に開催された。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鑑賞者を車から降ろさず、感染対策を徹底したドライブイン形式を採用。日没後のみに展開される車中からの鑑賞は、どのような目論見を備えているのか? 愛知県美術館学芸員・中村史子が論じる。

REVIEW

「透明なものに近づくには、自分も透明にならなきゃいけない」。福島出身のアーティスト・渡邉洵が追いかける3.11への実感

東日本大震災から10年、新型コロナウイルス流行から一年。今日の人間の身体は、目には見えない脅威に晒され揺らぎつづけている。福島出身のアーティスト・渡邉洵は、被災してもなお得られていないという3.11への実感を求め、身体を過剰に酷使するパフォーマンスを展開。その活動のなかで渡邉は、いかに自らの身体をとらえてきたのだろうか。渡邉の作品を追ってきたアーティストの布施琳太郎が訊く。

INTERVIEW

第3回

文化芸術活動はいかに収益力を強化できるのか? Vol.3 日本フィルハーモニー交響楽団の事例から

多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する、凸版印刷と美術手帖によるプロジェクト「サバイブのむすびめ」。トークイベントの第3回目に登場したのは、日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)の山岸淳子。演奏会のコラボレーション相手として、落合陽一、WOWの名前が挙がった。モデレーターは事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖。