「神宮の杜芸術祝祭」最後の展覧会。「気韻⽣動―平櫛⽥中と伝統を未来へ継ぐものたち」が開催

明治神宮の創建100年を記念し、2020年3月から行われてきた「神宮の杜芸術祝祭」。その締めくくりとして、昨年7月から延期となっていた「気韻⽣動―平櫛⽥中と伝統を未来へ継ぐものたち」が開催される。会期は3月25日〜5月30日。

平櫛⽥中 幼児狗張⼦ 1911 ⽊彫 井原市⽴⽥中美術館蔵

 創建100年を迎えた明治神宮の杜を舞台に、2020年3月から様々な展覧会を行ってきた「神宮の杜芸術祝祭」。その最後を飾る彫刻展として、昨年7月から延期となっていた「気韻⽣動―平櫛⽥中と伝統を未来へ継ぐものたち」が開催される。会期は3月25日~5月30日。

平櫛⽥中 試作鏡獅⼦ 1976 ⽊彫彩⾊ 井原市⽴⽥中美術館蔵

 会場となるのは、国の重要文化財に指定されている明治神宮宝物殿。正倉院を模したこの建物には、1921年の竣工以来、明治天皇・昭憲皇太后の御物が納められてきた。今回は2017年からの修復工事を終えて披露されると同時に、はじめて芸術作品を展示する機会となる。

名和晃平 Throne(g/p_pyramid) 2019 ミクストメディア
Photo by Nobutada OMOTE | Sandwich ANDART蔵

 本展では、近現代彫刻に大きな影響を与えた彫刻家・平櫛田中と、その気迫を継ぐ現代のアーティストが共演。未発表作品や新作も公開され、素材に対しての深い洞察力、そして新たな素材への挑戦を見ることができる。

 平櫛田中の作品からは、明治神宮の御祭神である明治天皇が生前に購入した《唱歌君が代》などを展示。そのほかの参加作家は、澄川喜⼀、深井隆、⾈越桂、⼟屋公雄、宮島達男、三沢厚彦、棚⽥康司、須⽥悦弘、保井智貴、名和晃平、⼟屋仁応、secca、⼩林正⼈、原良介。

⼟屋仁応 ⿅ 2020 樟、⽔晶、彩⾊

編集部

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