2019年2月に逝去したファッション界の巨星、カール・ラガーフェルドの個人コレクションが、今年後半にサザビーズに出品されることがわかった。
ARTnewsによると、ラガーフェルドの遺言執行者は現在、フランスとモナコにまたがるラガーフェルドの8つの住居のアイテムの査定をサザビーズに委託中。査定には約2ヶ月を要し、オークションはラガーフェルドと強いつながりがあったモナコで開催予定だという。
亡くなるまでの10年間、モナコに住んでいたラガーフェルドは、数十年にわたりモナコの公女カロリーヌ・ド・モナコの衣装をデザインするなど、モナコ王室のメンバーと親密な関係を築いていた。また、ラガーフェルドがモナコに住んでいた、「ラ・ヴィギー」として知られる歴史的な邸宅も、故モナコ公のレーニエ3世から贈られたものだ。
サザビーズ・フランスの副社長であるピエール・モスは声明文で、「今回のオークションは、ファッションとアートの世界における重要人物であり、このユニークで非常に創造的なデザイナーに敬意を表すものになる」と述べている。
なおラガーフェルドは2000年、18世紀のフランスの家具や美術品のコレクションをクリスティーズにて2850万ドルで売却。03年にはアールデコ作品のコレクションをサザビーズ・パリにて800万ドルで売却した。今回の出品アイテムや予想落札価格などの詳細は、後日発表される予定となっている。