虚無の声を「解毒」する複層性。池上裕子評「ホー・ツーニェン エージェントのA」展

東南アジアを中心とした歴史的言説や文化的アイデンティティを、主に映像インスタレーションで描き出すホー・ツーニェン。東京都現代美術館で開催中の個展「ホー・ツーニェン エージェントのA」展では、それぞれの展示室で上映される作品が、時間によって変化するような構成を展開。美術史家の池上裕子が、本展の構造を考察するとともに、作家の関心や問題意識について論じる。

REVIEW

「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」が三菱一号館美術館で開催。世界巡回展唯一の日本会場

今年11月にリニューアルオープンする東京・丸の内の三菱一号館美術館が、来年ルノワールとセザンヌという二人の印象派・ポスト印象派に焦点を当てた展覧会「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」を開催。会期は2025年5月29日~9月7日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

文化施設が立ち並ぶアブダビのサディヤット文化地区。アブダビ文化観光局長、ムハンマド・ハリーファ・アル・ムバラクに聞くそのビジョン

文化のグローバル拠点としての整備が進む、アラブ首長国連邦(UAE)の首都、アブダビの「サディヤット文化地区」。本地区を統括するアブダビ文化観光局長のムハンマド・ハリーファ・アル・ムバラクにそのビジョンを聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

フィリップ・ティナリが語る、新たなシャネル・ネクサス・ホールの戦略と役割

シャネルが運営する世界唯一の施設「シャネル・ネクサス・ホール」。そのアドバイザーとして、中国・北京の現代美術館「UCCA 現代アートセンター(UCCA Center for Contemporary Art)」でディレクターを務めるフィリップ・ティナリが就任した。ティナリが見据える、シャネル・ネクサス・ホールの新たな展開とは?

INTERVIEW

第72回

小田原のどかの『モニュメント原論』から、原田裕規の『とるにたらない美術』、布施琳太郎の『ラブレターの書き方』まで。『美術手帖』2024年4月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2024年4月号では、小田原のどか『モニュメント原論 思想的課題としての彫刻』から、原田裕規『とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』、布施琳太郎『ラブレターの書き方』まで、注目の8冊をお届けする。

SERIES / BOOK