横須賀美術館が7月1日、無料開放を実施する。同館設計者である建築家・山本理顕が「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリツカー賞を受賞したことを記念するものだ。
同館の開館は2007年。年6回の多彩な企画展を開催するほか、横須賀・三浦半島にゆかりのある朝井閑右衛門の作品をはじめとした、所蔵品展も開催している。
三浦半島の東端・観音崎に位置する横須賀美術館。本館展示棟はガラスと鉄板によるダブルスキン(二重皮膜)で覆われており、風景と溶け込むようなデザインが特徴だ。建築としても評価されており、2007年に第52回神奈川建築コンクール一般建築部門最優秀賞を、08年に第49回BCS賞(建築業協会賞)を、09年に日本建築家協会賞を受賞している。
無料開放日の当日は展示室に作品などは展示されず、建築としての展示室そのものを自由に鑑賞、撮影できるという。
また当日はオリジナルの建築ガイドも配布。いつもとは違った目線で美術館を見学できる機会となる。事前申込は不要。