文化施設が立ち並ぶアブダビのサディヤット文化地区。アブダビ文化観光局長、ムハンマド・ハリーファ・アル・ムバラクに聞くそのビジョン
文化のグローバル拠点としての整備が進む、アラブ首長国連邦(UAE)の首都、アブダビの「サディヤット文化地区」。本地区を統括するアブダビ文化観光局長のムハンマド・ハリーファ・アル・ムバラクにそのビジョンを聞いた。
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──まず、サディヤット文化地区の目指しているところについて教えて下さい。
私たちにとって文化は私たちのすべての行動の中心にあります。それは私たちのDNAの一部です。この信念は、サディヤット文化地区の整備から始まったわけではないんです。それは、国の形成の前に始まったことです。
国の父である故シェイク・ザイードは、1970年にアラブ首長国連邦最初の博物館を開館させました。古代メソポタミアから中世のアジアの交易までを網羅した博物館です。アブダビは古くから交易の結節点であり、グローバルな文化的つながりの重要性をこの国の住民は古くからよく理解していたのです。
いまでは多くの文化施設がこの土地に根づこうとしていますが、それはまさに60年代にすでに撒かれていた種なのです。日本の人々は自国の文化をよく理解していると思いますが、それはわが国においても同じです。ともに、グローバルな文化交流という夢を分かち合えると思います。
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──建設中の各博物館や美術館の魅力を教えていただけますか。