重視するのは「NEW」と「NEXT」
──まずは、グローバルアドバイザーとしてシャネル・ネクサス・ホールに参加することになった経緯から教えていただけますか?
きっかけは、シャネルでグローバル アート&カルチャーの責任者を務めるヤナ・ピールです。彼女とは15年近い付き合いで、私がディレクターを務めるユーレンス現代アートセンター(UCCA Center for Contemporary Art)で2021年に開催した「Becoming Andy Warhol」に、シャネルがスポンサーとしてサポートしてくれることになりました。そのとき、一緒に仕事をする機会を得たのです。ちょうど彼女がシャネルでいまのポジションに就いた直後でした。その後、一緒に仕事をしないかと声かけてもらったのが始まりです。このシャネル・ネクサス・ホールが今年で20周年を迎えるにあたり、歴史を活かしつつ、未来を見据え、現代美術の若手作家をどのように東京から発信していけるか、その戦略を考えてほしいとリクエストされたのです。それが今回の展覧会のキュレーションにつながっています
──アドバイザーとしてこの施設をディレクションするにあたり、どのようなビジョンや目標を持ちですか?