
BIWAKOビエンナーレ2018に見る、「最初期の芸術祭」の姿
近江八幡旧市街を舞台に2001年から始まった「BIWAKOビエンナーレ」が今年、8回目の開催を迎えた。国内外約70組のアーティストが参加する今回の見どころとは?

近江八幡旧市街を舞台に2001年から始まった「BIWAKOビエンナーレ」が今年、8回目の開催を迎えた。国内外約70組のアーティストが参加する今回の見どころとは?

10月6日、「ニュイ・ブランシュ 台北 2018」が、台北市内の中山北路を中心に開催された。アジア最大のパブリックなアートイベントのひとつであるこのイベントの魅力を、レポートでお届けする。

第34回京都賞(思想・芸術部門)を受賞する美術家のジョーン・ジョナス。ビデオ・パフォーマンスなどを用いながら独自の視覚言語を創造してきたジョナスによるワークショップ「パフォーマンスとメディア・アートのラディカリズム-ジョーン・ジョナスとその変遷あるいは継承-」がロームシアター京都で開催される。開催日時は11月14日 19:00〜。

見る者の常識を揺さぶるような作品で知られるレアンドロ・エルリッヒが、新たなプロジェクトを発表した。10月5日から18日までのあいだ、5つの大規模なハイパーリアルなスポーツボールがアルゼンチン・ブエノスアイレスのオリンピック・フォーラムとユースオリンピックに出現する。

エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈する作品で知られるアーティスト、大山エンリコイサムの個展「Black」が、東京・天王洲のTakuro Someya Contemporary Artで開催される。会期は11月22日〜12月22日。

今日の日本の美術教育を紹介する展覧会「美術の授業ってなんだろう?」が、上野の東京藝術大学で開催される。本展では、特別支援学校を含む幼稚園から大学までの美術の授業を作品・パネル・動画で展示。アーティストや教育関係者と問題意識を共有する機会となるだろう。会期は10月2日〜21日。

木版画を通して、アジアにおける民衆主導の美術の展開を明らかにする展覧会「闇に刻む光 アジアの木版画運動 1930sー2010s」が福岡アジア美術館で開催される。会期は11月23日〜2019年1月20日。

新たな展覧会やキュレーションのあり方を模索し、実験的なアプローチとして、大学を舞台に展覧会を開催してきた多摩美術大学の「家村ゼミ」。今年は、国内外で活躍するアーティストの泉太郎をピックアップ。泉とともに展覧会が「不定形」であることの魅力を伝える。会期は10月15日~27日。

Chim↑Pomの歌舞伎町を舞台とした新プロジェクト「にんげんレストラン」が、東京・新宿の歌舞伎町ブックセンタービルで2週間限定で開催される。このプロジェクトでは、死刑囚が刑執行前の最後の食事を選べる通称「Last meal」のなかから、実際に提供されたメニューを体験できるほか、期間中は気鋭のアーティストたちによるパフォーマンスや生体展示なども行われる。開催期間は10月14日〜28日。

バンクシーの代表作《Girl With Balloon》が10月5日、ロンドンのサザビーズに登場。100万ポンド(約1.5億円)での落札が告げられると同時に、額縁に内蔵された装置で作品が切り刻まれた。

警察馬や救助犬、 動物園で飼育されている動物など、様々なシチュエーションの動物を被写体としたポートレイト作品を発表してきたシャーロット・デュマ。その5日間限りの個展が小山登美夫ギャラリーで開催される。会期は10月9日〜13日。

多くのアーティストが活動拠点とする神奈川県相模原市。同エリアのスタジオ同士をつなぎ、一斉に公開する年に1度の大規模なオープンスタジオ「SUPER OPEN STUDIO」が今年も開催される。会期は10月13日〜11月4日。

ニューヨークを拠点とし、ミニマリズムを日本人の視点から考察する美術家・宮本和子。東京・麻布十番のTake Ninagawaで現在開催中の個展では、宮本の70年代の仕事を中心に、日本初公開のインスタレーション作品も見ることができる。会期は11月10日まで。

2017年2月5日に、杉本博司と榊田倫之の主宰する新素材研究所の建築意匠によってリニューアルした静岡・熱海のMOA美術館。ここでそのリニューアルを記念した特別展「信長とクアトロ・ラガッツィ 桃山の夢と幻 + 杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」が開幕した。杉本が語る本展の見どころとは?

10月は大型展覧会が次々に開幕するシーズン。そこで、この連休に見ておきたい5つの展覧会をピックアップしてお届けする。

陶芸家・15代樂吉左衞門自らが設計創案・監修した樂吉左衞門館の展覧会シリーズ「吉左衞門X」。その第9回では、第二次大戦後の主要な美術運動のひとつ「アンフォルメル」を代表する作家、ヴォルスとのコラボレーション展を開催中だ。会期は10月6日〜2019年3月31日。

東京国立博物館と凸版印刷は、「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で上演するVR作品『江戸城の天守』の連動企画として、 同館本館の前に江戸城天守が出現する来館者向けAR体験イベントを開催する。会期は10月3日から12月24日。

ものづくりの最前線の人工島「京浜島」で2017年より開催される音楽とアートの祭典「鉄工島FES」。今年はこのフェスティバルの一環として「鉄工島アイデアジャンボリー」が初開催され、現在アイデアを募集中だ。募集期間は9月28日〜10月28日。

戦争やテロ、難民問題や環境破壊など、危機的な問題が山積する現代において、美術は社会・個人の大惨事や悲劇とどのように向き合い、どのような役割を果たすことができるのか。その可能性を問いかける展覧会「カタストロフと美術のちから展」が、東京・六本木の森美術館で10月6日にスタート。本展の見どころをレポートで紹介する。

美術家・川内理香子の個展「human wears human / bloom wears bloom」が神奈川県の鎌倉画廊で開催される。本展では、人間や動植物に共通する抽象性を模索したドローイング、半立体作品、油彩 、樹脂の彫刻など計約40点を公開。モチーフに共通する起源へと遡る物語的アプローチに期待が高まる。会期は11月10日〜12月28日。