「アートやデザインを通じて、学校では教えてくれない未来のことを考える新しい場」をコンセプトとしたイベント「未来の学校祭」が、六本木の東京ミッドタウン館内各所で2月21日から4日間にわたって初開催される。
アーティストによる社会への問いかけをきっかけに、様々なクリエイターや企業、ショップが、来場者とともに未来の社会を考える「未来の学校祭」。このイベントでは、2018年にオーストリア・リンツで行われた「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」(*芸術・先端技術・文化の祭典で、メディアアートに関する世界的なイベント)の参加作品を中心に、エキシビション、パフォーマンス、ワークショップ、トークの4つのプログラムが展開される。
作品展示は、日常がちょっとしたことで非日常に変わるような現象に注目する作品が集まる「ギリギリ・ルーム」、生き物と人工物の境界に迫った作品が揃う「ギリギリ・スクエア」、先端的な研究や、企業の高い技術や新しい分野への“ギリギリ”の挑戦に注目し、そこから生まれたプロトタイプを紹介する「ギリギリ・ラボラトリー」の3つのパートからなる。
また、東京ミッドタウンの各ショップで販売する“ギリギリ”なポイントのある商品を紹介する「ギリギリ・プロダクト」も展開される。
参加するのは、ジェイコブ・トンスキー、ヴェレーナ・フリードリヒ、Ryo Kishi、Cod.Act、藤堂高行、長谷川愛、ジゥリア・トマゼッロといったアーティストのほか、Heteroweaveプロジェクトチーム(東京大学筧康明研究室、株式会社細尾、山口情報芸術センター[YCAM])、ANA、東芝、東京エレクトロニツクシステムズといったグループ、企業まで様々だ。
展示に加え、和田永、ウラニウム (脇田玲+石原航+ゲスト) らがパフォーマンスを行う「ギリギリ・パフォーマンス」やワークショップ、参加アーティストや第一線で活躍する各界の人々を交えたトークイベントにも期待が高まる。
「未来の学校祭」に集まるのは、“ギリギリ”セーフかアウトかわからない境界の最前線に対するチャレンジをするべく、社会で問われるべき問題に向き合う作品や人々。“ギリギリ”な作品や商品を通して、アートとテクノロジーによってイノベーションが起こる最前線を感じてほしい。