50年以上の歴史を持つロンドンの老舗ギャラリー、リッソン・ギャラリーが、アジア初のスペースを3月22日に上海・外灘にオープンすることを発表した。
外灘虎丘路の「琥珀ビル」に位置する上海支店は、ロックバンド美術館やフォスン・アートセンター、クリスティーズ上海などの美術機関と近接している。また2018年9月には、メガギャラリーの巨頭・ペロタンが同ビルにアジア最大の支店をオープンした。
1967年、イギリスの美術商ニコラス・ロッグスデールがロンドンのリッソン・グローブにギャラリーを創設して以来、マリーナ・アブラモヴィッチやアイ・ウェイウェイ、アニッシュ・カプーア、リチャード・ロングなどのアーティストを紹介してきたリッソン・ギャラリー。過去10年間はアジアで強い存在感を示し、宮島達男や李禹煥、ラッシード・ラナなどアジアの作家を国際的に紹介するのに大きな役割を果たしてきた。
こけら落としの展覧会では、マリーナ・アブラモヴィッチ、シラゼー・ハウシャリー、リチャード・ロング、宮島達男による「Love is Metaphysical Gravity(愛は形而上重力)」と題されたグループ展を行う。加えて、3月29日〜31日に香港で開催されるアート・バーゼル香港では、ジュリアン・オピーやトニー・クラッグ、アニッシュ・カプーア、ライアン・ギャンダー、カーメン・エレーラなどのアーティストによる多彩な作品を紹介する予定だ。