レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念し、イギリス国内では12の都市でダ・ヴィンチのドローイングに注目した展覧会「A Life in Drawing」が同時開催されている。
そんななか、イギリスのロイヤル・メールが12の展覧会それぞれから1枚のダ・ヴィンチのドローイング作品を採用した記念切手を発表した。
画家、彫刻家、建築家、エンジニアそして地図製作者でありながら、人体の解剖学や光の理論、水の動き、そして植物の成長といった科学的研究も追求していたダ・ヴィンチ。そのすべての作品には、ドローイングという共通の糸が引かれている。
絵画が約20点しか残されず、彫刻や建築作品が一切保存されていないダ・ヴィンチは、何千枚ものドローイングと何十ものノートブックを残した。観察を記録し、構図を洗練するため、左利きのダ・ヴィンチは、生涯を通じて鏡文字でメモを書いていた。今回の一部の切手では、ダ・ヴィンチの鏡文字を見ることができる。
ロイヤル・メールのスタンプ・ストラテジー部門長、フィリップ・パーカーは今回の切手コレクションについて、次のように述べている。「ダ・ヴィンチが亡くなって500年経ったいまでも、彼のドローイングは私たちを刺激し、興味を喚起しています。これらの切手には、ロイヤルコレクションから12点の最高の作品が採用されています」。