平成という時代、その変化に寄り添ってきたグラフィックデザインのあり方とは? 「ヘイセイ・グラフィックス」展をチェック
まもなくその幕を下ろそうとしている平成。激動の30年におけるグラフィックデザインのあり方を検証する展覧会「ヘイセイ・グラフィックス」が、福島のCCGA現代グラフィックアートセンターで開催される。会期は3月1日〜6月9日。
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福島のCCGA現代グラフィックアートセンターで、平成のグラフィックデザインを振り返る展覧会「ヘイセイ・グラフィックス」が開催される。
CCGA現代グラフィックアートセンターは、大日本印刷によって1995年に設立。アメリカ現代美術史を彩るアーティストたちが、版画工房タイラーグラフィックスとのコラボレーションで制作した版画作品群「タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション」と、日本の現代グラフィックデザインを一堂に集めた「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ」の2つを柱とするコレクションを有する。
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今回の「ヘイセイ・グラフィックス」では、そんな同館が所蔵するポスターの中から、平成に入って制作された作品をセレクトして展示。平成に入ってから社会の構造は目まぐるしく変化し、ポスターが持つ媒体としての力は以前ほど大きいとは言えなくなった。70~80年代のように大きなカリスマ企業が大量生産・消費を牽引した時代におけるグラフィックデザインの役割とは異なった、より多様できめ細やかな表現が求められ、いまデザイン自体が大きな転換点を迎えている。
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激動の30年のなかで、グラフィックデザイはどのように時代の変化に寄り添ってきたのか、視覚コミュニケーションの力がどのように時代に影響を与えたのかを検証する本展。まもなく終わりを迎えようとしている「平成」を、グラフィックデザインを通して追体験する試みは、これからの生活やコミュニケーションについて考えるヒントを与えてくれるかもしれない。