「目」は、荒神明香、南川憲二、増井宏文を中心とするアーティストグループ。個々の技術や適性を活かし、特定の手法やジャンルにこだわらず展示空間や観客を含めた状況、導線を重視し、「果てしなく不確かな現実世界」を鑑賞者の実感に引き寄せる作品を発表してきた。
これまでに個展「たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー、東京、2014)のほか、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018」「さいたまトリエンナーレ 2016」といった各地の芸術祭、展覧会に参加。現在は、東京・森美術館で5月26日まで開催中の「六本木クロッシング2019展:つないでみる」で作品を展示している。
東京都とアーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Tokyo FESTIVAL 企画公募」事業のひとつに採択された「まさゆめ」は、目として東京で行う初の大規模プロジェクト。 国籍や性別、年齢問わずひろく世界中から募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を、2020年の東京の空に浮かべる。
2014年には宇都宮美術館の館外プロジェクト「おじさんの顔が空に浮かぶ日」で、ひとりの「おじさん」の顔を宇都宮市の空に浮かべ話題を呼んだ目だが、今回のプロジェクトはその拡張版とも言えるだろう。
なお、注目の「顔」は、特設サイトにおける「顔募集」、東京の街をフィールドに展開する「顔収集ワークショップ」、集まった顔について議論を交わす「顔会議」という3つのプログラムを経て最終的に荒神が決定するという。
自分の顔が東京の空に浮かぶまたとないチャンス。各プログラムは誰でも参加可能のため、ふるって応募してほしい。