東京・赤坂で解体を控えるアドレスビルを舞台にした参加型アートイベント「赤坂アドレスビル解体祭―AKASAKA ART ACTION―」が、7月10日、11日の2日間にわたり開催される。主催は都市テクノと日鉄興和不動産。
本イベントは、建物が取り壊されるという都市更新の節目を、たんなる「終わり」ではなく、新たな価値を生み出す機会として捉える試み。建物の壁や床、通路をそのまま展示空間として活用し、アーティストによる展示や公開制作、来場者参加型のプログラムを展開。そこに積み重ねられた人々の営みや記憶を、アートを介して未来へつないでいくという。
会期に先んじて、6月23日からは、アートプロジェクト「ソノ アイダ」と連携した公開型ギャラリー「ソノ アイダ #赤坂」を開催中。地下1階、1階、7階を中心に、まちで回収された素材や解体で生じる廃材などを用いた作品展示や公開制作が行われるほか、ギャラリーツアーやトークイベントも予定されている。
また、佐賀県を拠点に活動する「すみなす」と協働し、子供から大人まで参加できるワークショップを実施。さらに、建物そのものを巨大なキャンバスに見立て、壁や床に自由に描き込めるペイントアート体験も展開される。アーティストと来場者が同じ空間で制作を重ねることで、建物全体が共同作品へと変化していく。ペイントアートの参加アーティストは、松田光一、Ojiro Yabuki、緒方ちか、CO2、水野隆、田中大幸、工藤 Jpsepha 裕美、佐々昂紀ほか。

なお、会場デザインには、工事現場の養生テープを使った独自の書体「修悦体」で知られる佐藤修悦によるサイン計画を採用。工事現場から生まれた表現を取り入れることで、解体というプロセスそのものを空間演出へと昇華させる。

最終日の7月11日には、武蔵野美術大学教授・若杉浩一と若杉研究室の学生によるライブプログラムも開催。音楽やパフォーマンスを通じて、完成された作品ではなく、表現が立ち上がる瞬間を来場者と共有する場となる。























