物質的絵画が突入する、新たなフェーズ。青木豊が個展「Today's」で新作を発表

画家・青木豊の新作個展「Today's」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。会期は3月9日〜4月13日。

青木豊 Untitled 2018 Photo by Keizo Kioku © Yutaka Aoki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 青木豊は1985年熊本県生まれの画家。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業後、10年に同大学大学院造形研究科美術専攻領域を修了した。

 これまで「外の部屋、中の庭」 (2012、熊本市現代美術館)、「Mouvements|ムーヴマン」(2014、Sprout Curation)、「まばたきもせずに」(2017、KOSAKU KANECHIKA)と個展を開催してきたほか、「絵画の在りか」(2014、東京オペラシティ アートギャラリー)、VOCA展(2016、上野の森美術館)といった話題のグループ展にも参加してきた。

 絵画の視野を広げ、世界と絵画の関係とその可能性を追究してきた青木。「絵を描くということはどういうことか」「絵を描くために何ができるのか」という根源的な問いを探るため、立体を取り入れた絵画と、絵画を描くように制作した立体作品を発表している。

 そしてときには、それらを混在させて展示空間をつくり上げたり、絵画の物質的な側面を際立たせる作品や螺旋構造を取り入れることによって、人々の目線の動きや物質と精神性について探求してきた。

青木豊 Untitled 2018 Photo by Keizo Kioku © Yutaka Aoki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 そんな青木の個展「Today's」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。本展では、新作ペインティング約15点を見ることができる。

 近年までは、作品同士が持つ関係性への意識を強く持っていた青木。しかし新作は、「これまでの探求から得た要素がすべて、一つひとつのペインティングに集約された作品」と青木は語っている。

青木豊 Untitled 2018 Photo by Keizo Kioku © Yutaka Aoki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

編集部

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