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「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館)開幕レポート。誰かと何かをつくることの深遠さ

東京・京橋のアーティゾン美術館で、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が開幕した。会期は6月1日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、第2章

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が開幕した。会期は6月1日まで。担当学芸員は同館の島本英明。

 ゾフィー・トイバー=アルプ(1889〜1943)は、スイス生まれ。テキスタイル・デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、その後、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求した。いっぽうのジャン・アルプ(1886〜1966)はトイバーの夫であり、詩人としての顔を持ちながら、偶発的に生まれる形態にもとづいてコラージュやレリーフ、彫刻を制作した。

展示風景より、左からゾフィー・トイバー=アルプ《白地に垂直-水平の構成》(1915-16)、ジャン・アルプ《磔刑》(1914) アルプ財団

 本展は20世紀前半を代表するこのふたりのアーティストの個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響や、デュオでの協働制作の試みにも目を向けるものだ。パートナーシップが生み出す創作の可能性も再考する展覧会となっている。

編集部

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