東京・京橋のアーティゾン美術館で、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が開幕した。会期は6月1日まで。担当学芸員は同館の島本英明。
ゾフィー・トイバー=アルプ(1889〜1943)は、スイス生まれ。テキスタイル・デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、その後、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求した。いっぽうのジャン・アルプ(1886〜1966)はトイバーの夫であり、詩人としての顔を持ちながら、偶発的に生まれる形態にもとづいてコラージュやレリーフ、彫刻を制作した。
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本展は20世紀前半を代表するこのふたりのアーティストの個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響や、デュオでの協働制作の試みにも目を向けるものだ。パートナーシップが生み出す創作の可能性も再考する展覧会となっている。