「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」(滋賀県立美術館)
滋賀県大津市の滋賀県立美術館で、「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」が開催される。

丸木スマは1875年広島県生まれ。農作業や船宿業に従事し、長年家族の暮らしを支えたのち、70歳のときに爆心地から約2.5キロの自宅で被爆。その翌年には夫と死別するという過酷な体験をする。終戦から3年が経った1948年、長男の丸木位里とその妻・丸木俊の勧めにより、73歳で初めて絵を描き始めた。身近な自然や生き物を独自の色彩と構図で描き、50年以降には女流画家協会展や再興日本美術院展などで入選を重ね、70代にして異例の画壇デビューを飾る。81歳で没するまでの9年ほどの間に700点以上もの作品を残した。
本展では、スマの初期から晩年までの作品や関係資料など約130点が展示される。最晩年の大作《簪》(1955)をはじめ、花や野菜、身近な動物たちが画面いっぱいに描かれた「曼荼羅」とも評される躍動感あふれる絵画が一堂に会する。
会期:2026年9月11日〜11月23日(会期中一部展示替えあり)
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話番号:077-543-2111
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、9月24日、10月13日(ただし、9月21日~23日、10月12日、11月23日は開館)
料金:一般 1200円 / 高大生 800円 / 小中生 600円 / 未就学児・身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその介助者は無料
「北からの風:棟方志功と奈良美智」(南砺市立福光美術館)
富山県の南砺市立福光美術館で、企画展「北からの風:棟方志功と奈良美智」が開催される。

青森県出身のアーティスト・棟方志功(1903〜1975)と奈良美智(1959〜)。生まれた時代も作品のジャンルも異なるふたりは、人間の感情や個を超えた存在を独自の方法で表現している。本展では、奈良の作品50点以上、棟方の大作を含む30点以上を展示。青森という土壌が醸成させたそれぞれの深い精神性を紐解く内容となる。
会期:2026年09月12日〜10月25日
会場:南砺市立福光美術館
住所:富山県南砺市法林寺2010
電話番号:0763-52-7576
開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火、9月24日(ただし、9月22日は開館)
料金:一般1200円 / 高大生210円 / 小学生以下無料
「川口市立美術館 開館記念特別展 蜷川実花展 はじまりの光」(川口市立美術館)
2026年9月に埼玉県川口市に新たに開館する川口市立美術館。その開館記念特別展として、「蜷川実花展 はじまりの光」が開催される。

写真家、映画監督、現代美術家として幅広く活動してきた蜷川実花。近年はクリエイティブチーム「EiM(エイム)」とともに、大規模なインスタレーション作品を国内外で発表している。本展ではそうした近年の活動とは異なり、蜷川の創作の出発点である「写真」を軸に、映像や家族の記憶を織り交ぜながら、その表現の核心を掘り下げるものとなる。
展示は2つの章で構成される。第1章では、初公開となる新作を含む写真作品を紹介。中心となるのは、デビュー作でもあり、20代から現在まで約30年にわたって断続的に撮影されてきたモノクロのセルフポートレイト「Self-image」だ。怒りや不安、戸惑い、寂しさ、虚無といった感情を映し出す作品群がまとまって展示されるのは、今回が初となる。
第2章では、蜷川の表現世界に大きな影響を与えた家族との記憶に焦点を当てる。若き日の両親が写るアルバムを蜷川自身が再撮影した新シリーズ「First Light」を初公開。過去の写真に娘としての視線を重ねることで、写真に記録された家族の記憶を現在へと呼び戻す。
会期:2026年9月12日〜11月29日
会場:川口市立美術館
住所:埼玉県川口市川口3-1-2
開館時間:10:00〜18:00 ※夜間開館を実施予定
休館日:月(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日
料金:一般 2000円 / 大学生 1500円 / 高校生 1000円 /中学生以下無料
「カンディンスキー 世界は鳴りひびく ―日本のコレクションでたどる画業と反響―」(宮城県美術館)
栃木県宇都宮市の宇都宮美術館で、「カンディンスキー 世界は鳴りひびく ―日本のコレクションでたどる画業と反響―」が開催される。

ロシアに生まれ、活動期の多くをドイツやフランスといった異国で過ごした画家ワシリー・カンディンスキー(1866〜1944)は、「抽象絵画」の創始者のひとりとして知られている。また、カンディンスキーは東洋や日本の芸術からも多くの示唆を得ており、日本でも1910年代という早い時期からその作品と理論を積極的に受容してきた。本展は、日本との関係にも着目しつつ、国内に収蔵されている作品を集結させ、初期から晩年までのカンディンスキーの画業を通覧する初の機会となる。
画家自身が「童話のような」「新しいロマンティシズム」と評したように、本展は深い華やぎに満ちた絵画世界を堪能できる貴重な機会となるだろう。なお、会期中には、講演会やワークショップ、学芸員による見どころガイドなどの関連イベントも多数実施される予定だ。
会期:2026年7月19日〜9月3日
会場:宇都宮美術館
住所:栃木県宇都宮市長岡町1077
電話番号:028-643-0100
開館時間:9:30~17:00 最終入館は16:30まで
休館日:月(ただし7月20日は開館)、7月21日
料金:一般 1200円 / 高大生 1000円 / 小中生 800円
江戸東京博物館リニューアル記念・NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」(江戸東京博物館)
東京・両国の東京都江戸東京博物館でNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送と連動した特別展「豊臣兄弟!」が開催される。

『豊臣兄弟!』は、「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた豊臣秀吉の弟・秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く物語。本展は、その秀長を主役に据えた構成で、史料や肖像画、書状、茶器など希少な関連文化財を通して、穏健ながら戦略的な調整者という人物像を紐解くもの。
なお本展では、ドラマ主演の仲野太賀が音声ガイドのナビゲーターとして参加。渡邊あゆみアナウンサーのナレーションとの掛け合わせで、戦国の息吹を現代に伝える試みもなされる。
会期:2026年9月15日〜11月8日
会場:東京都江戸東京博物館
住所:東京都墨田区横網1-4-1
開館時間:9:30〜17:30(土〜19:30) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし7月20日、8月10日は開館)、7月21日
料金:一般2100円 / 大学生・専門学校生 1300円 / 65歳以上 1600円 / 高校生以下無料
清川あさみ|名和晃平「Invisible Garden」(ポーラ ミュージアム アネックス)
東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで美術家・清川あさみと彫刻家・名和晃平の初の二人展「Invisible Garden」が開催される。

本展は、清川の著書『みえないにわ - Invisible Garden』(世界文化社、2026)の刊行をきっかけに構想された、両者にとって初の二人展だ。情報が絶えず流動し、現実と仮想、自然と人工の境界が曖昧になりつつある現代を背景に、微生物や動植物、人の記憶や時間、夢や想像力といった有形無形の存在が息づく風景としての「にわ」を描き出す。
本展の展示空間は白で統一。清川の刺繍によって紡がれる物語と、名和のセル(PixCell)によって被覆・変換されたイメージの共鳴を試みる。中心となるのは両者の共作による全幅約9メートルの大型新作《PixCell-Our New World》(2026)だ。また、会場では名和の代表作の発展形である「PixCell-Random」シリーズや、清川の「Serendipity」シリーズなどの新作も併せて展示。
3階のギャラリースペースにとどまらず、同ビルの1階店舗「POLA GINZA」でも植物や滴をモチーフとしたインスタレーションが展開され、2つの空間を周遊できる構成となる。
会期:2026年9月16日〜11月8日
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階 / 1階 POLA GINZA
開館時間:11:00〜19:00(11月6日〜8日は10:00〜) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:無料



















