9月に見たい展覧会ベスト19【4/4ページ】

「水滸伝」(東京ステーションギャラリー)

東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで、「水滸伝」展が開催される。

歌川国芳《通俗水滸伝豪傑百八人之一人 花和尚魯知深初名魯達》(江戸時代、19世紀) 個人

 中国四大奇書のひとつとされる小説『水滸伝』は、北宋時代の史実をもとに成立した。物語の舞台は12世紀、徽宗(きそう)皇帝の治世。腐敗した政権に憤りを抱く宋江(そうこう)率いる108人の豪傑たちが、要塞「梁山泊(りょうざんぱく)」へ集結する、というものだ。

  本展では、『水滸伝』に着想を得た作品群とともに、物語を生み出した時代背景やその世界観を美術と資料から紐解いていく。北宋から清に至る中国美術、そして江戸から現代までの日本美術を多角的に展観し、『水滸伝』がもつ奥深い魅力の真相に迫る。

会期:2026年9月19日〜11月8日 *会期中一部展示替えあり
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485 
開館時間:10:00~18:00(金~20:00)※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし9月21日、10月12日、11月2日は開館)、10月13日 
料金:一般 1600円 / 高校・大学生 1100円 / 中学生以下無料
※障がい者手帳等持参の方は、一般 1100円 / 高校・大学生 900円(ともに介添者1名は無料)

「特別展 生誕140年記念 染織家 山鹿清華─宙翔ぶイマジネーション」(京都市京セラ美術館)

 京都市京セラ美術館で「特別展 生誕140年記念 染織家 山鹿清華─宙翔ぶイマジネーション」が開催される。

山鹿清華《星座・月・ロケット》1958年、京都市美術館蔵

 本展は明治から昭和にかけて活躍し、染織を芸術表現として切り拓いた山鹿清華(1885〜1981)の仕事を紹介する、約40年ぶりの回顧展。

 京都の活版印刷業を営む家に生まれた山鹿は、10代で西陣織の図案と日本画を学び、のちに近代琳派を代表する図案家・神坂雪佳に師事。図案の構想から下絵、糸の選定、織りまでを自ら一貫して行う独自のつづれ織「手織錦」を考案し、1927年には帝展の美術工芸部門に出品した《和蘭陀船》(1927)で特選を受賞した。

山鹿の作品では、天女や雲龍などの伝統的な意匠とともに、汽車や東京タワー、ロケットといった近代的なモチーフも登場する。絹や麻などに加え、セロファンや金銀糸といった素材も取り入れ、染織の表現を拡張していった。本展では、高さ3メートルを超える《星座・月・ロケット》(1958)をはじめ、祇園祭や長浜曳山祭を彩る懸装品、建築家・村野藤吾との協働による空間装飾などを展示。さらに朝鮮半島や中国大陸への旅、戦争と戦後の平和への希求にも目を向け、山鹿の創作と激動の時代との関係をたどる。

会期:2026年9月19日~12月20日
会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階
住所:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
電話番号:075-771-4334 
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月 ※ただし祝日は開館
料金:一般 1800円 / 高校生・大学生 1300円 / 中学生以下無料

「めぶく。Where good things grow. 前橋国際芸術祭 2026」(アーツ前橋、前橋文学館、まえばしガレリア、前橋市のまちなか ほか)

 群馬県前橋市の中心市街地を舞台に「第一回 前橋国際芸術祭 2026」が初開催される。

 本芸術祭は、前橋市が2016年に策定したまちづくりビジョン「めぶく。Where good things grow.」の10周年を契機とするもの。「めぶく。Where good things grow.」をテーマに、現代アートをはじめ、建築、音楽、詩、演劇、食などの領域から70組のアーティストを招聘している。

 アーツ前橋などのミュージアム空間に加え、藤本壮介設計の「白井屋ホテル」や平田晃久設計の「まえばしガレリア」、さらに商店街や空きビル、路地など、前橋の日常風景そのものを舞台に20以上のプログラムが展開される。

会期:2026年9月19日~12月20日
会場:アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、前橋市中心市街地エリア 
料金:一般 3000円 / 学生 2000円 ※パスポートチケットの価格

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