国際的なアートフェアへの出展や海外展の開催に欠かせない、美術品の輸送。そのコストとリスクがいま、これまで以上にアート市場の意思決定を左右する要素となりつつある。
中東をめぐる紛争の長期化や地政学的緊張を背景に、世界のサプライチェーンでは航路の変更や燃料費の上昇、輸送能力の逼迫などが続いている。一般貨物とは異なり、温湿度管理や厳重な梱包、専門スタッフによるハンドリングを必要とする美術品も、こうした世界的な物流環境の変化と無縁ではない。
とりわけ、欧米とアジアをまたぐ作品輸送が日常的に行われるアート市場において、その影響はどこまで広がっているのか。そして輸送コストや地政学的リスクの増大は、ギャラリーによるアートフェアへの参加や、そこで展示される作品そのものにも変化をもたらしているのだろうか。
その実態について、今年9月に開催されるフリーズ・ソウルの推奨物流パートナーに選出された美術品物流会社「Eythos(エイトス)」と、同時期にソウルで開催されるアートフェア「Kiaf SEOUL(キアフ・ソウル)」に話を聞いた。






























