9月に見たい展覧会ベスト19【2/4ページ】

「牛嶋均 さわひらき ともにある風景」(金沢21世紀美術館)

 金沢21世紀美術館で、牛嶋均とさわひらきを紹介する展覧会「牛嶋均 さわひらき ともにある風景」が開催される。

左:牛嶋均《新作のためのスケッチ》(2026)、右:さわひらき《くろとしろ》のためのイメージ写真 (2026) 写真提供:金沢21世紀美術館

 本展は、地震によって作品や公開場所が被災した両作家の表現を通して、災害によって失われたものを惜しむだけでなく、その経験を未来へつなぐ創造的なプロセスそのものを提示する試みだ。作品を元の姿に戻す「修復」ではなく、新たな場所との関係のなかで作品が変化し続ける可能性に着目する。

 会場では、被災した彫刻を再構成する牛嶋の作品と、珠洲でのリサーチをもとに制作されたさわの映像インスタレーション作品《くろとしろ》などを展示。表現手法の異なる2人がそれぞれ土地や人との結びつき、記憶や風景に向き合い、過去・現在・未来を結び直すことを試みる。

会期:2026年9月8日〜2027年4月18日
会場:金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム、プロジェクト工房
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00〜18:00(金・土〜20:00)
休館日:月、9月24日、10月13日、27日、11月24日、12月29日〜1月1日、12日、3月23日(ただし、9月21日、10月12日、26日、11月23日、1月11日、3月22日は開場)
料金:無料

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」(国立新美術館)

 ルーヴル美術館展「ルーヴル美術館展 ルネサンス」が国立新美術館で開催される。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》(1490〜97頃) パリ、ルーヴル美術館蔵 © GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Michel Urtado

 本展は、イタリアで花開き、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術の本質的な特徴のいくつかを、選び抜かれた50点余りの作品を通して浮かび上がらせることを試みるもの。出品作の多くは15世紀末から16世紀後半(1575年頃まで)に制作されたもので、ルネサンス様式の誕生そのものよりも、それが広まった時代に焦点を当てる。

 なかでも目玉となるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の傑作のひとつである《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》の日本初公開だ。

 現存するダ・ヴィンチの真筆とされる絵画作品はわずか15点ほど。ルーヴル美術館にはそのうち5点が所蔵されている。本展では最新の研究動向を踏まえながら、この作品が生まれた背景や表現上の特徴に光を当てるという。

会期:2026年9月9日〜12月13日
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(金、土は〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火 ※ただし9月22日、11月3日、12月8日は開館、11月4日は休館
料金:一般 2400円 /  大学生 1400円 / 高校生1000円

「Tokyo Gendai」(横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜))

 現代美術に特化した国内最大級の国際アートフェア「Tokyo Gendai」が、パシフィコ横浜で開催される。

 2023年の初開催以来、日本と海外のアートシーンを結ぶハブとして存在感をじょじょに高めてきたTokyo Gendai。今回は日本、欧米、アジア、オセアニア、南米からギャラリーとアーティストが集結。63のギャラリー(6月24日時点)を「Galleries」「Hana ‘Flower’」「Eda ‘Branch’」「Miki ‘Trunk’」「Tane ‘Seed’」の5セクターに分け、国際的に著名なアーティストの代表作から、最前線で活躍する若手アーティストまで幅広い現代美術を紹介する。

会期:2026年9月11日〜13日 ※招待客向けプレビューおよびヴェルニサージュは9月10日
会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜) 展示ホールC/D
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
料金:一般 5000円 / ヴェルニサージュ 30000円 / 大学生 1500円 / 中高生 1000円 / 小学生以下無料

「NEW PLATFORM – Alternative JAPAN –」(Art Center NEW)

 横浜市の新高島駅にあるArt Center NEWで、アートフェア「NEW PLATFORM – Alternative JAPAN –」が開催される。

 本アートフェアでは、北海道から沖縄まで日本全国のオルタナティブスペースが集結する。オルタナティブスペースとは、美術館やコマーシャルギャラリーとは異なり、独自の方法で表現活動を続ける自立的なアートスペースのこと。「NEW PLATFORM」は、そうしたスペースが一堂に集い、実践や運営の知見を共有する場として同施設で年に一度開催されているプラットフォーム企画だ。

 会期中は出展者同士によるクロストークのほか、キュレーター・グラフィックデザイナーの堤拓也をゲストに迎えたトークイベントを開催。さらに、出展者によるパフォーマンスも予定されている。

 また会場では、アジアにルーツを持つ作家を対象としたレジデンス・プログラム「NEW AIR 2026」を通じて、2ヶ月間横浜で滞在制作を行った海外アーティスト2名による成果発表展も同時開催される(公開制作は9月3日〜9日)。9月12日には滞在作家と審査員によるクロストークも実施予定だ。

会期:2026年9月11日〜13日
会場:Art Center NEW
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい 5-1 新高島駅地下1階 
開館時間:12:00〜20:00
料金:一般[前売り]1300円[当日]1500円 / 学生[前売り・当日]1100円 / 高校生以下無料 ※全出展者の活動紹介が掲載されたカタログ付き

「下呂 Art Discovery 2026」(岐阜県下呂市内 各所)

岐阜県下呂市で新たな芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」が開催される。

メインビジュアル

 総合ディレクターを務めるのは、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」などで総合ディレクターを務めてきた北川フラム。2024年秋に行われた「南飛騨 Art Discovery」の成功を受けて発足した。日本三名泉のひとつである下呂温泉を擁する自然豊かな地域を舞台に、森や古い町並み、木造校舎の廃校などを活用したサイトスペシフィックなアートを展開する。テーマは「Art × Discovery」。アートと温泉に浸りながら心身・五感を開放し、 地域と自分自身を発見する機会となることを目指す。

 本芸術祭には11の国と地域から40〜50組ほどのアーティストが参加予定。会場は飛騨川沿いの温泉街の街並みや合掌村がある「下呂エリア」、自然豊かな南飛騨健康増進センターと萩原商店街を舞台とした「萩原エリア」、築70年の旧湯屋小学校が舞台となる御嶽山の麓の「小坂エリア」の3つのエリアから構成される。

会期:2026年9月11日〜11月8日
会場:岐阜県下呂市内 各所
電話番号:0576-24-2222 
閉場日:火 ※ただし、祝日を除く
料金:[前売]2000円 [当日]2500円 / 高校生以下無料

Exhibition Ranking