今週末に見たい展覧会ベスト15。日曜美術館の50年展からMr.の個展、出光真子の個展まで【2/3ページ】

「櫃田伸也-通り過ぎた風景」(豊田市美術館) 

「櫃田伸也-通り過ぎた風景」の展示風景

 愛知県豊田市の豊田市美術館で、画家・櫃田伸也(ひつだ・のぶや)の個展「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が開催中。会期は6月21日まで。会場レポートはこちら

 櫃田伸也は1941年東京都生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、愛知県立芸術大学や東京藝術大学で長年教鞭を執り、奈良美智杉戸洋をはじめとする後進の作家たちに影響を与えた。

 本展は櫃田の美術館個展としては約15年ぶりとなり、2008年に開催された東京都現代美術館および国立国際美術館の巡回展以来となる。会場では1960年代の初期作品から2026年の最新作まで、約120点の作品を一堂に展観。さらに初公開となる資料を交え、櫃田の歩みを網羅的に振り返る。

会期:2026年4月4日〜6月21日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
電話番号:0565-34-6610
開館時間:10:00〜17:30 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1300円 / 大学・高校生 900円 / 中学生以下 無料

企画展「ためして、みる展 さわって 照らして ねそべって!? アートを楽しむ 10のトライ」(滋賀県立美術館) 

「トライ2:寝そべって見る」展示風景より、川村悦子による屏風絵《凱旋-しろ》(2010)

 滋賀県大津市の滋賀県立美術館で、企画展「ためして、みる展 さわって 照らして ねそべって!? アートを楽しむ 10のトライ」が6月21日までの会期となっている。会場レポートはこちら

 2021年に滋賀県立美術館としてリニューアルオープンをした同館は、目指すべき姿を「リビングルームのような美術館」と定義。近代日本画や現代美術、滋賀ゆかりの作品といった従来のコレクションの拡充に加え、芸術文化の多様性を示す「アール・ブリュット」の紹介や、親子で楽しめるプログラムの実施など、多角的な視点から美術館のあり方を探求してきた。

 今回の「ためして、みる展」の最大の特徴は、その名の通り体験型の展示であることだ。会場では、作品を「寝そべって見たらどうなる?」「双眼鏡で見たらどうなる?」といった全10の「トライ」が提案されており、視点や身体を能動的に動かしながらアートを楽しむことができる。

会期:2026年4月17日〜6月21日
会場:滋賀県立美術館 展示室3
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話番号:077-543-2111 
開館時間:9:30〜17:00 
料金:一般 950円 / 高大生 600円 / 小中生 400円 / 未就学児 無料 / 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその介助者は無料

「Mr.の個展:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう。」(福岡アジア美術館) 

左から《あそこに何かがある、見えてる!》、《ひかりとねこ─小さな宇宙と庭の住人─》(ともに2026) ©Mr./Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 福岡市の福岡アジア美術館で、アーティスト・Mr.(ミスター)の個展「Mr.の個展:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう。」が6月21日まで開催されている。会場レポートはこちら

 本展は、Mr.による11年ぶりとなる国内個展であり、日本の公立美術館では初となる大規模個展となる。会場には、新作を含む平面作品、巨大立体作品、大規模インスタレーション、映像など80点以上の作品を展示。これらを通じて、Mr.の本質と魅力にせまる内容となる。

会期:2026年4月24日~6月21日
会場:福岡アジア美術館 企画ギャラリー
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階
開館時間:9:30〜18:00(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1600円 / 高大生 1000円 / 中学生以下無料

「秀島由己男展 ダークファンタジー/ミステリアス 水俣が生んだ異才」(熊本市現代美術館

秀島由己男《霊歌〈祈り〉》(1991)

 熊本市の熊本市現代美術館で開催中の、画家・版画家の秀島由己男(1934〜2018)の四半世紀ぶりの回顧展「秀島由己男展 ダークファンタジー/ミステリアス 水俣が生んだ異才」が6月21日に閉幕する。会場レポートはこちら

 秀島由己男は1934年熊本県水俣市出身。若くして両親を亡くし、中学卒業後すぐに就職した。そのため、絵画制作はほぼ独学だったものの、美術評論家・土方定一(1904〜80)や版画家・浜田知明(1917〜2018)などに認められ、活躍していくことになる。作家・石牟礼道子(1927〜2018)の著作の挿絵も多く手がけ、ふたりは互いに世界観を深め合う関係でもあった。

 本展は、2018年に急逝した秀島が残した代表作や資料などを調査し、その成果を発表する場となっている。1950年代から2010年代の秀島の画業の全貌を260を超える出品点数で振り返るものだ。

会期:2026年4月18日~6月21日
会場:熊本市現代美術館
住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3
電話番号:096-278-7500 
開館時間:10:00~20:00 ※入館は閉館30分前まで 
料金:一般 1500円 / シニア(65歳以上)1200円 / 学生(高校生以上)1000円 / 中学生以下無料

「TOPコレクション Don't think. Feel.」(東京都写真美術館) 

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で、「TOPコレクション Don't think. Feel.」が6月21日まで開催されている。

 同館は1988年より作品収集を開始。学芸員の調査研究にもとづき、2026年3月31日時点で3万9135点の作品を収蔵している。TOPコレクション展は、写真・映像史を網羅する体系的なコレクションのなかから、特定のテーマに沿って作品を厳選して紹介する場として毎年開催されている。

 本展は、AI時代における「感触」をテーマに、同館が収蔵する写真・映像作品を紹介。武術家 / 俳優 / 哲学者であるブルース・リーの言葉「Don’t think. Feel.(考えるな、感じろ。)」を手掛かりとし、五感を触発する作品を選んだセクションを中心に、5つの小テーマで構成するオムニバス形式で展示している。

会期:2026年4月2日〜6月21日
会場:東京都写真美術館
住所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099 
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)※入館は閉館30分前まで 
料金:一般 700円 / 学生 560円 / 高校生・65歳以上 350円 / 中学生以下 無料

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