日本最古のアートフェア 「東美特別展」開幕

1964年、東京オリンピックを記念して第1回が開催された、日本で最も歴史あるアートフェア「東美特別展」が10月14日から16日まで、東京美術倶楽部にて行われている。絵画や近代美術、古美術、茶道具、工芸など幅広いジャンルから65の画廊が集まるその見どころとは。

NEWS / EXHIBITION

東京都、都立美術館の写真撮影解禁へ舵? 各美術館の反応は

東京都立の美術館・博物館での作品写真撮影に関して、東京都は5日に行われた都議会本会議において、自民党・早坂義弘議員の質問に答えるかたちで「解禁」の姿勢を打ち出した。実現すれば大きくな方向転換となるが、実現の可能性は果たしてどれくらいあるだろうか。

INSIGHT

来夏開館の富山県美術館、 新ロゴマークは永井一正がデザイン

ピカソをはじめ、ミロ、ウォーホール、草間彌生など、20世紀から今日までを代表する有数のアートコレクションを誇る富山県立近代美術館が2017年8月26日に「アート」と「デザイン」という2つのコンセプトを融合させ、「富山県美術館」として開館する。それにともない、新たなロゴマークおよびロゴタイプが発表された。

NEWS / HEADLINE

心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 前編

東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性の強い作品を発表してきたアーティスト・渡辺篤。卒業後は路上生活やひきこもりの経験を経て、2013年に活動を再開した。「引きこもり」「傷」「鬱」など自身の経験をもとに、作品づくりに取り組んできた渡辺が、10月1日から始まった「黄金町バザール2016ーアジア的生活」に参加し、さまざまな人の「心の傷」をウェブ上で匿名で募集し、新プロジェクトとして発表する。その作品やアーティストとしてのルーツなどを前後編に分けてお届けする。

INTERVIEW

第9回

櫛野展正連載:アウトサイドの隣人たち ⑨8人目のビーナス

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。現在、ギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちにインタビューし、その内面に迫る連載の第9回は、独学で自分の才能を信じ続ける芸術家・福永普男を紹介する。

第98回

チェルノブイリで描いた市井の人びと。 椹木野衣が見た、貝原浩個展

ペン画や筆絵、鉛筆画など、さまざまな作風の絵を残してきた画家の故・貝原浩(1947〜2005)。雑誌のイラスト、書籍の装丁やポスターデザインといった多方面でも活躍しながら、いくつもの国々を旅して風景や人物を描いてきた。貝原がチェルノブイリの事故現場に位置するベラルーシの小さな村を繰り返し訪れ、その土地の人々を描いたスケッチを展示した「風しもの村 チェルノブイリ・スケッチ」原画展を、椹木野衣がレビューする。

REVIEW

第13回

【今月の1冊】絵巻から抽象まで、「風景画史」を語り尽くす大著

『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2016年10月号では、古今東西の風景画を網羅した、全3巻に及ぶ山梨俊夫の大著『風景画考 世界への交感と侵犯』を取り上げた。

さいたまトリエンナーレ 2016開幕!34組が新作で参加

さいたま市にとって初の芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」が、9月24日より79日間の会期で始まった。ディレクターに芹沢高志を迎え、国内外より34組のアーティストが参加する今回は、各アーティストがさいたまに滞在、あるいはリサーチして制作した新作によって構成。与野本町駅〜大宮駅周辺、武蔵浦和駅〜中浦和駅周辺、そして岩槻駅周辺の3エリアを会場に、アートプロジェクトとパフォーマンスプロジェクトが展開される。

INSIGHT / PROMOTION

まちに広がるアート アッセンブリッジ・ナゴヤ 開幕レポート

「あいちトリエンナーレ2016」が開催されている名古屋に、新たな芸術の祭典が誕生した。その名も「アッセンブリッジ・ナゴヤ」。現代美術とクラシック音楽という2つの柱からなるこのフェスティバルは、美術館やコンサートホールではなく、人々が生活する「まち」を会場とし、世界的な現代美術やクラシック音楽の数々が人々や風景と混ざり合っていくことを目指す。

NEWS / EXHIBITION

世界初公開作品も! 草間彌生、過去最大級の個展が来年開催

2016年4月、『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に日本人として唯一選ばれ、87歳の今なお、精力的に作品を制作し続ける草間彌生。その草間が2017年2月、東京の国立新美術館で過去最大級となる個展「草間彌生 わが永遠の魂」を開催する。9月28日に同館で行われた記者会見では本人が登壇、その様子をレポートする。

NEWS / HEADLINE

クリスチャン・ボルタンスキー 庭園美術館の亡霊に耳をすませる

フランス現代美術を代表する作家クリスチャン・ボルタンスキーの個展「アニミタス-さざめく亡霊たち」が、東京都庭園美術館(目黒)で9月22日から開催されている。ボルタンスキーは、これまで歴史的な記憶や死をテーマに、映像作品やサイトスペシフィックな作品を制作してきた。日本でも、ジャン・カルマンと共作した新潟・越後妻有の《夏の旅》(2003)や香川・豊島の《ささやきの森》(2016)といった作品を発表している。東京初個展に寄せて来日した作家の言葉とともに、本展をレポートする。

NEWS / HEADLINE

「学展」が東京で開催、幼少から 一般までの多彩な作品が集う

保育園から高校に通う子どもを中心に、大学生や一般からも幅広く油絵や彫刻、版画などの作品を公募する「学展」が、8月16〜19日の4日間、東京・北千住のシアター1010にて行われた。その展覧会の様子を、2回にわたって紹介する。前編の本記事では、展示会場や18日に開催された表彰式の模様に迫る。

NEWS / PROMOTION

第12回

【今月の1冊】色彩をみる目を養うジョセフ・アルバースの啓蒙書

『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2016年9月号では、ドイツ生まれの画家・美術教育者、ジョセフ・アルバースによる、色彩研究の成果をまとめたテキスト『配色の設計 色の知覚と相互作用』を取り上げた。

海と山が舞台、茨城県北芸術祭開幕レポート【山編】

関東北部に位置する茨城県の中でも自然に恵まれた県北6市町(北茨城市、大子町、高萩市、日立市、常陸太田市、常陸大宮市)を舞台に、アートと科学技術の芸術祭「KENEPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」が、9月17日より開幕した。森美術館館長の南條史生が総合ディレクターを務める本芸術祭では、85組のアーティストにより、100を超えるプロジェクトが展開されている。その見どころを「海編」「山編」に分けてレポート。後編では、「山」エリアの常陸太田市・常陸大宮市・大子町から、注目の作品を紹介する。

INSIGHT

海と山が舞台、茨城県北芸術祭開幕レポート【海編】

関東北部に位置する茨城県の中でも自然に恵まれた県北6市町(北茨城市、大子町、高萩市、日立市、常陸太田市、常陸大宮市)を舞台に、アートと科学技術の芸術祭「KENEPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」が、9月17日より開幕する。森美術館館長の南條史生が総合ディレクターを務める本芸術祭では、85組のアーティストにより、100を超えるプロジェクトが展開されている。その見どころを「海編」「山編」に分けてレポート。前編では、「海」エリアの日立市・北茨城市・高萩市から、注目の作品を紹介する。

INSIGHT

第97回

広告としての絵画に生きる女性像。 椹木野衣が見た、 「山口はるみ展 Hyper! HARUMI GALS!!」

1970年代より、エアブラシを用いてリアルな女性像のイラストレーションを発表してきた山口はるみ。約30年にわたってパルコの広告を担当した彼女は、アートとファッション、カルチャーをつなぎ、渋谷の「顔」となるイメージをつくり上げてきた。渋谷パルコの一時休館にあたって開催された「山口はるみ展 Hyper! HARUMI GALS!!」を、椹木野衣がレビューする。

REVIEW

ギャラリストに聞く、写真家トーマス・ルフの素顔

日本では初となる美術館での大規模なトーマス・ルフの個展が、東京国立近代美術館で開催された。これ機に、トーマス・ルフを取り扱うギャラリーのひとつ、デイヴィッド・ツヴィルナーのシニア・パートナーであるアンジェラ・チューンが来日。作家と二人三脚で歩み続けるギャラリストにインタビューした。

INTERVIEW