第23回
ミヤギフトシ連載23:大江健三郎『取り替え子(チェンジリング)』おかしな二人組の旅、その先へ
生まれ故郷である沖縄の政治的・社会的問題と、自身のセクシャリティーを交錯させながら、映像、写真などを組み合わせたインスタレーションによって詩的な物語を立ち上げるアートプロジェクト「American Boyfriend」を展開するアーティスト・ミヤギフトシによる連載。
生まれ故郷である沖縄の政治的・社会的問題と、自身のセクシャリティーを交錯させながら、映像、写真などを組み合わせたインスタレーションによって詩的な物語を立ち上げるアートプロジェクト「American Boyfriend」を展開するアーティスト・ミヤギフトシによる連載。
第23回
生まれ故郷である沖縄の政治的・社会的問題と、自身のセクシャリティーを交錯させながら、映像、写真などを組み合わせたインスタレーションによって詩的な物語を立ち上げるアートプロジェクト「American Boyfriend」を展開するアーティスト・ミヤギフトシによる連載。
第22回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第22回のテーマは、以前ミヤギのグループ展に短編を寄せた、乗代雄介による小説作品。コロナ禍を経て、作中で描かれる茨城県の石岡駅を訪ね考えた、自分が去ったあとの世界に何かを「残す」人々の思いとは。
第21回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第21回のテーマは、イタリアで考えた、イタリア語での執筆も行うアメリカの小説家ジュンパ・ラヒリの作品について。自身の作品のためリサーチしていた天正遣欧少年使節のエピソードを重ねながら、「変身」をキーワードに読み解く。
第20回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第20回で取り上げるのは、ミヤギがサマセット・モームとともに、ロンドンでのリサーチ中に興味を抱いていたというイギリスの美術史家、アントニー・ブラントの伝記。それは今年ミヤギ自身が企画した「Closed Windows」展にもつながる。
第19回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第19回で取り上げるのは、歌手の宇多田ヒカルがデビュー20周年に際して発表した歌詞集『宇多田ヒカルの言葉』。ミヤギにとっては新宿の風景と結びついてきたという、宇多田作品にまつわる記憶をたどる。
第18回
アーティストのミヤギフトシによる連載。今回からは本にとどまらず、映画、音楽、ゲームなど、さらに幅広い作品をレビューしていく。第18回で取り上げるのは、ミヤギが映像作品や小説で引用してきたRPG『FINAL FANTASY X』(FF10)『FINAL FANTASY XV』(FF15)。少年時代から熱中してきたゲームの世界観、そしてキャラクターのあり方から、ミヤギが感じ取ったものとは(※『FF10』『FF15』やFFシリーズのネタバレを含みます)。
第17回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載の第17回。今回は、前回に引き続きイギリスの作家、サマセット・モームの作品を取り上げる。『人間の絆』(新潮社)は、モームの自伝的小説。ヨーロッパを旅して彼の足取りをたどった、ミヤギの目に映ったものとは。
第16回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載の第16回。今回取り上げるのは、イギリスの作家、サマセット・モームの小説『英国諜報員アシェンデン』(新潮社)。スパイが主人公の人間ドラマから連想された、現実とも非現実ともつかない恋愛の物語を、モームゆかりのジュネーヴの風景とともにたどる。
第15回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載の第15回。今回取り上げるのは、第2次世界大戦中にアメリカで暮らした日系人たちを題材とした、ジュリー・オーツカの『天皇が神だったころ』と『屋根裏の仏さま』。ギャラリー小柳(銀座)で開催中の個展「How Many Nights」にもリンクする2つの物語を、アメリカの広大な風景とともにたどる。
第14回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。今回取り上げるのは、明治時代の動乱を題材とした黒川創の『暗殺者たち』と『きれいな風貌:西村伊作伝』。二つの作品を結ぶ地である和歌山・新宮市を歩きながら、激動の時代を生きた「暗殺者たち」と彼らをとりまく人々に思いを馳せます。
第13回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。今回は、『文藝』(河出書房新社)2017年夏季号に掲載された初めての小説作品「アメリカの風景」について、ミヤギ自身が語る特別編。小説の舞台でありミヤギが子ども時代を過ごした土地、沖縄・那覇の風景とともに、物語の背景を振り返ります。
第12回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第12回では、『淵の王』をはじめとする舞城王太郎の作品群を取り上げ、作品の舞台となる福井を歩きながら、民話的な世界観のなかで人間のかたわらにある存在に思いをめぐらせます。
第11回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第11回では、東京の「基地の町」福生市を舞台とする村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を取り上げ、過ぎた時代に東京と沖縄を生きた人々に思いを馳せます。
第10回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第10回では、台湾南部の島・小琉球と、リービ英雄の小説『模範郷』で描かれる台中の模範街を訪ねながら、すでに失われてしまった「故郷」を留めておくための作家の想像力に迫ります。
第9回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第9回は、エドマンド・ドゥ・ヴァール著『琥珀の眼の兎』で描かれる、欧州の激動に翻弄された一族に受け継がれた根付コレクションの旅路から、芸術品に宿るかもしれない想像力の萌芽を思います。
第8回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第8回は、青来有一の小説『私は以来市蔵と申します』を発端にして、同じ長崎を舞台にした遠藤周作『沈黙』の世界を辿りながら、連綿とつらなる作家の想像力に迫ります。
第7回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第7回は、津島佑子の遺作『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』の舞台となった網走から知床を訪ね、北方民族の物語を読み継いでいく。
第6回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第6回は、児童文学作家・翻訳家、石井桃子の評伝『ひみつの王国』を繙き、彼女の住んだ街をめぐりながら、激動の20世紀を生き抜いたひとりの女性の面影を追う。
第5回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第5回は、ミヤギが東京スカイツリー(以下、スカイツリー)と東京タワーに実際に登りながら、上田岳弘の短編「双塔」と『異郷の友人』の世界で描かれた、作家の想像力に迫ります。
第4回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第4回は、のちに映画化もされた柴崎友香のデビュー作『きょうのできごと』と、その10年後を描いた『きょうのできごと、十年後』です。小説の舞台となった京都、そして鴨川デルタを歩いたミヤギが、作家の想像力に迫ります。