
中国美術印刷を牽引する「Artronグループ」、世界最大の美術品データベース「Artprice」との連携を発表
中国と西洋の美術市場における2つの主要なプレーヤー、中国の最大手美術書籍印刷企業「Artron(アートロン)グループ」とフランスの美術品データベース「Artprice(アートプライス)」が、合同チームを設立した。

中国と西洋の美術市場における2つの主要なプレーヤー、中国の最大手美術書籍印刷企業「Artron(アートロン)グループ」とフランスの美術品データベース「Artprice(アートプライス)」が、合同チームを設立した。

アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアのランドマークのひとつであり、24万点以上のコレクションを誇るフィラデルフィア美術館。この美術館には古代からコンテンポラリー・アートまで幅広いジャンルの作品が揃うが、なかでも有名なのが《大ガラス》《遺作》といったマルセル・デュシャンの作品群だ。今回、東京国立博物館で12月9日まで開催中の「マルセル・デュシャンと日本美術」にあわせて来日したフィラデルフィア美術館館長のティモシー・ラブに、美術評論家で『マルセル・デュシャンとチェス』の筆者である中尾拓哉がインタビュー。デュシャン、そしてフィラデルフィア美術館で現在進行中だという改築プロジェクト「It Starts Here」について話を聞いた。

スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー・イケアと、ヴァージル・アブローとのコラボレーションによる新コレクション「MARKERAD/マルケラッド」。2019年11月の販売に先駆けたプレローンチイベント「STILL LOADING」が、12月15日に寺田倉庫で開催される。イベント当日は、同コレクションには含まれない4種類のラグが1000本限定で販売される予定。

2019年はアルフォンス・ミュシャの没後80年となる節目の年。これに際して、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、時代を超えて愛されるミュシャの秘密を紐解く展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ―― 線の魔術」が開催される。会期は2019年7月13日~9月29日。

2023年度より京都駅東側の崇仁地域へ移転整備される京都市立芸術大学。その基本設計が発表された。

オリンピックに向けての再開発が急ピッチで進められる東京。アーティストであり、芸妓、ミュージシャン、モデルとしても活動する花代が、新国立競技場の建設現場を望む会場「STUDIO STAFF ONLY」の環境に興味を持ち、その場を反映した作品を制作した。そして、代替わりをしながら神宮外苑に存在してきたという「なんじゃもんじゃの木」がタイトルの着想元となった、花代の個展「何じょう物じゃ-あんにゃもんにゃ-」展を椹木野衣がレビューする。

絵画に描かれてきた「時間」の表現に焦点を当てた展覧会「名画の時間」が、箱根のポーラ美術館で開催される。本展では、黒田清輝、東山魁夷、モネ、ルノワール、ゴッホら巨匠による名品約80点のほか、フラワーアーティストの東信が本展のために制作した映像作品も見ることができる。会期は12月8日~2019年3月17日。

三重県伊賀市島ヶ原に暮らす若者たちによるグループ「蜜ノ木」による展覧会が、この秋開催された。本展は、伊賀の美術史、1920年代の地元青年団の活動、伊賀ゆかりの現代美術作家による展示の3つを軸に構成。三重、愛知の学芸員らと協働でリサーチを行うなど、土地の持つ記憶へ独自のアプローチを行う「蜜ノ木」が実施した本展について、愛知県美術館学芸員の副田一穂が論じる。

福島県立美術館が、東日本大震災復興を祈念して伊藤若冲の単独展を開催する。国内外から約100点の若冲作品が集結する本展で、若冲芸術を堪能したい。会期は2019年3月26日〜5月6日。

写真家・題府基之の個展「untitled(surround)」が、東京・大塚のMISAKO & ROSENで開催される。本展は、近年国内外で精力的に活動を行ってきた題府の、新作および近作をチェックできる機会となる。会期は12月2日〜2019年1月20日。

横山大観と、大観と関わりのあった画家たちの作品を人物相関図とともに紹介する展覧会「日本画家のつながり」が、島根県の足立美術館で開催される。会期は2019年3月1日~5月31日。

白地に描かれた青の文様が美しい焼き物「染付」。東京・丸の内の出光美術館で開催される展覧会「染付—世界に花咲く青のうつわ」展では、染付が愛用されてきた各国、各時代、各コミュニティをテーマパークのように巡ることができる。会期は2019年1月12日~3月24日。

現代の文化や社会に大きな影響を与えるようになった「ヴィデオ・ゲーム」。その創造性や芸術性に注目した展覧会「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催される。会期は12月15日〜2019年3月10日。

美術家・角文平の個展が、東京・代官山のアートフロントギャラリーで開催される。2つの異なる部屋で2つの展覧会が行われるという本展で、角は技巧に重きを置いた表現からいかに脱却できるか模索。ただの立体作品にとどまらない角の新たな挑戦を楽しむことができる。会期は11月30日~12月24日。

12月2日までに終了する展覧会とスタートしたばかりの展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。

第3回
ファッションブランド「NEMIKA」による連載「根実花書簡」。現代を代表する歌⼈であり、ユーモア溢れるエッセイも⼈気の穂村弘が、気鋭の写真家たちの作品に、ことばを添える。連載第3回は、アート、音楽、ファッションなど様々な分野で活躍し、被写体の輝く一瞬をとらえる写真が人気の写真家・川島小鳥が登場。NEMIKAの象徴であるバラなどをモチーフに撮影した新作を発表する。

ソフィ・カルが1999年に原美術館で開催した個展「限局性激痛」を、フルスケールで再現した展覧会「『ソフィ カル―限局性激痛』原美術館コレクションより」が開催される。会期は2019年1月5日〜3月28日。

17世紀ヨーロッパを代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンス。その作品をイタリアとの関わりに焦点を当てて紹介する展覧会「ルーベンス展―バロックの誕生」が国立西洋美術館で2019年1月20日まで開催されている。本稿では、同展の見どころとともに、ヨーロッパ美術史に後々まで大きな影響を与えたルーベンスの芸術の形成過程をアートライターのverdeが紹介する。

第20回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第20回で取り上げるのは、ミヤギがサマセット・モームとともに、ロンドンでのリサーチ中に興味を抱いていたというイギリスの美術史家、アントニー・ブラントの伝記。それは今年ミヤギ自身が企画した「Closed Windows」展にもつながる。

人々との交流を通して風景や土地を知る「フィールドプレイ」という手法を用いて、10年にわたって活動を続けるヒスロム。他者との関係性のなかから生まれたプロジェクトの数々を、せんだいメディアテークの空間全体を使ったインスタレーションのかたちで表した。同展を通して、即座には理解しがたい彼らの活動の本質を、ヒスロムのプロジェクトを企画したことのある青森県立美術館学芸員の奥脇嵩大が読みとく。