「女性作家」がジェンダーを語るとき。不均衡へ問いを 高嶋慈評「彼女たちは歌う Listen to Her Song」展

8月に開催された本展は東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2020の一環として、11人の女性アーティストが参加。荒木夏実によるキュレーションのもと、性や種、場所や時代を超越した新たな関係性を探求し、表現によって浮かび上がらせることを試みた。本展について、高嶋慈がレビューする。

REVIEW

ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.2:卯城竜太(Chim↑Pom)

いま必要なのは、「ポスト資本主義」ではなく「ウィズ資本主義」だ──。道具やスペースのシェア、見返りを求めない贈与的な活動、プロジェクトを通じた異なる階層の出会いの創出など、アートはそもそも経済的価値では測れない独自の芸術的価値を生きてきた。ひとつのシステムに「包摂」されない、こうした脱中心的な態度は、経済体制だけでなく、作家活動における「展覧会」の相対化、真に多様なコミュニティへの志向、人間を超えた「サブジェクトの多様化」など、アートの世界にさまざまに現れ始めている。「美術手帖」本誌10月号で「ポスト資本主義とアート」をめぐる対談に臨んだChim↑Pomの卯城竜太が、そこで語ろうとした思考の全容をあらためて綴る。

INSIGHT

京都国立博物館 明治古都館で開催される「artKYOTO 2020」が出展ギャラリーを発表

アートフェア東京の主催者である一般社団法人アート東京が、京都市や電通と開催する「artKYOTO」。2回目の開催となる今年は、京都国立博物館 明治古都館でアートフェアを、昨年のアートフェアの会場となった二条城では美術史体験ツアーを開催する。会期は2020年12月4日〜6日。

NEWS / MARKET

ヒロシマが掲げた平和を探り直す。 檜山真有評「夏の所蔵作品展 サマーミュージアム 戦後75周年特集」「日常の光−写し出された広島」

現在、広島は「ヒロシマ」が掲げた平和を探り直すように街全体が生まれ変わろうとしている。広島県立美術館では、「夏の所蔵作品展 サマーミュージアム 戦後75周年特集」と「日常の光−写し出された広島」を同時開催。前者では1945年8月6日をめぐる表象を紹介し、後者では戦後から現代へ移り変わるなかでの同県出身の写真家たちの視線をたどった。両展を、キュレーターの檜山真有がレビューする。

REVIEW

地域の物語を個人の物語に育てる作家たちの手つき。「大京都芸術祭 2020 in 京丹後 〜風景泥棒2〜」が開幕

アーティストが地域交流をしながら創作活動を行うことで、地域に文化芸術の場をつくり活性化につなげる京都府のアーティスト・イン・レジデンス事業「京都:Re-Search」。2カ年計画として開催された2019年度の成果展「大京都 2019 in 京丹後 〜風景泥棒〜」に続く2年目のプログラムとして「大京都芸術祭 2020 in 京丹後 〜風景泥棒2〜」が開幕した。

NEWS / REPORT