今年10月からの開催を予定しながらも、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた国立新美術館の「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」。その会期が、2021年3月24日〜5月10日に決定した。
同展で約30年ぶりに来日するのは、バチカン美術館が所蔵する、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(1571〜1610)の傑作のひとつ《キリストの埋葬》(1602)。死を迎えたキリストと、その死を嘆き悲しむ人々を劇的な構図によって描いた、カラヴァッジョ円熟期の傑作のひとつとなっている。
展覧会は1919年に日本にローマ教皇庁使節館が設置されたことから100年を記念し、角川文化振興財団が進める「バチカンと日本 100年プロジェクト」の一環として行われるもの。《キリストの埋葬》を中心に構成され、作品が描かれた歴史的な背景の説明とともに、カラヴァッジョの傑作を大きな視点から見直すことを目指す。