東京、デトロイト、ベルリン。トーキョーアーツアンドスペースで3都市のアート・コミュニティを考える
東京のトーキョーアーツアンドスペース本郷では現在、東京、デトロイト、ベルリンという3都市のアート・コミュニティの姿を紹介する展覧会「東京デトロイトベルリン」が開催されている。会期は11月8日まで。
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美術館や公的機関ではなく、アーティストが自主運営するアーティスト・ラン・スペースなどが行う国際交流に着目した展覧会「東京デトロイトベルリン」が現在、トーキョーアーツアンドスペース本郷で行われている。会期は11月8日まで。
本展は、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じてアートや社会など様々なテーマについて思考するプログラム「TOKAS Project」の第3回となるもの。今回はアーティストでありXYZcollectiveのディレクターでもあるコブラと協働。東京、デトロイト、ベルリンという異なる3都市のアート・スペースが選んだアーティストを取り上げ、各都市におけるアート・コミュニティの現在の姿を浮かび上がらせることを狙う。
ベルリンからはプレンツラウアー・ベルクにある住居ビルの裏手に位置する、元工場の1階を利用したアート・スペース「シーフェ・ツェーネ 」(ディレクター:ハネス・シュミット )が参加。本展では、介在するイメージを通じて、自己認識、自己の確立や互いの関係性、あるいは目まぐるしく変化する政治的・経済的環境に対する主観への内省から、自他における多様な視点を発展させる作品を紹介する。参加作家はルーカス・キッチュ、リチャード・サイズ、フィリップ・サイモン、トム・ハンフリーズ、エレーヌ・フォケ、アリアン・ミューラー、ヨナス・リップス、ソフィー・ラインホルト。
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デトロイトから参加するのは、2013年に設立されたアーティスト・ラン・スペース「ワット・パイプライン」(ディレクター:ダニエル・スペリー、アリビア・ジビッチ)だ。これまでアメリカ国内外の作家やアーティスト・コレクティブを紹介してきた同スペース。今回は、物事を独自の目線で見ようとする精神と、ユーモアや不安、喜びというフィルターをとおした視点を共通して持つ3名の作家、マリー・アン・エイトケン、マイケル・E・スミス、クインテッサ・マトランガの作品を展示する。
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東京からは、巣鴨を拠点とするアーティスト・ラン・スペース「XYZcollective」(ディレクター:コブラ、ミヤギフトシ)と、3名のディレクターによるキュラトリアル・プロジェクト「4649」(ディレクター:小林優平、清水将吾、高見澤ゆう)が参加。
XYZcollectiveは、ユーモアとそうでない感覚を行き来するような展示を、バス・ヤン・アデル、トレヴァー・シミズ、中野浩二、 堀ななみ、チャドウィック・ランタネン、コブラの作品によって構成する。
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また4649は「ディレクターの3名がなんとなく考えているテーマに関連する友達」をピックアップ。ベンジャミン・アサム・ケロッグ、ラファエル・デラクルス、村田冬実という90年前後生まれの同世代の作家たちが、離れた場所で生活しながらも見えてくる共通の視点を通して、4649の方向性を明らかにする。
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