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「たたかう仏像」(静嘉堂@丸の内)開幕レポート。勇ましさのなかに見る祈りのかたち

東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で「たたかう仏像」が開催されている。会期は3月22日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、《十二神将立像 寅神像》(鎌倉時代、1228頃)

 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で「たたかう仏像」が開催されている。会期は3月22日まで。会場の様子をレポートする。

 本展は重要文化財《十二神将像》(浄瑠璃寺旧蔵)を中心に、彫刻や絵画に表された神将像・明王像など、「たたかう仏像」の多様な姿を3章構成で紹介するものだ。

展示風景より、《十二神将立像》(鎌倉時代、13世紀)

 第1章(Ⅰ)「救済の最前線─たたかう仏像のさまざまな姿─」では、絵画に描かれた様々な仏像の姿を紹介する。

 とくに毘沙門天は、『法華経』で説かれた観音菩薩の33の化身のひとつで、観音の祈りに応じて現世に現れ、困難をその力をもって解決する独尊として広く信仰された。《妙法蓮華経変相図》(宋時代、11〜12世紀)は法華経に出てくる所尊が細やかに描かれている。このなかには2体の毘沙門天か描かれており、当時の中国で毘沙門天のアイコンとされた三面の冠を確認できる。

展示風景より、《妙法蓮華経変相図》(宋時代、11〜12世紀)

 第1章(Ⅱ)「救済の最前線─たたかう仏像のさまざまな姿─」では、描かれた本尊を取り巻く眷属や、冥府の正義を支える官僚たちに着目。千手観音の二十八部衆を描いた《千手観音二十八部衆像》(14世紀)は、穏やかな千手観音と対照的に、勇ましく武装した姿の二十八部衆が描かれている。

展示風景より、《千手観音二十八部衆像》(南北朝時代、14世紀)

 ほかにも本章では獅子に乗る文殊菩薩と于闐王と善財童子や、梵天、帝釈天、四天王、十王など、冥府の番人達の活躍する姿が生き生きと描かれた絵画が集まる。

展示風景より、左が《地蔵菩薩十王図》(高麗時代、14世紀)

編集部