「NAKED meets ガウディ展」(寺田倉庫G1 ビル)開幕レポート。世界初公開資料と最新テクノロジーを通じて、ガウディの創造世界を知る

東京・天王洲にある寺田倉庫G1 ビルで、「ガウディ没後100年公式事業NAKED meets ガウディ展」がスタートした。会期は3月15日まで。

文・撮影(*除く)=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

エリア7展示風景より、「サグラダ・ファミリア」の模型と設計図のレプリカ

 クリエイティブカンパニーNAKED, INC.(以下、ネイキッド)とガウディ財団によるワールドツアー企画「ガウディ没後100年公式事業NAKED meets ガウディ展」が、東京・天王洲の寺田倉庫G1 ビルでスタートした。会期は3月15日まで。

 本展は、スペイン・カタルーニャ出身の建築家アントニ・ガウディ(1852〜1926)の没後100年と、サグラダ・ファミリアの中心的存在である「イエスの塔」の完成を記念して開催される公式展覧会だ。会場では、ガウディ財団の協力のもと、ガウディの手記や直筆の書簡、制作道具、未公開資料、模型、スケッチなど、学術的にも極めて貴重なコレクションを網羅的に展示。これらの財団所蔵資料が同時公開されるのは世界初となる。さらに、体験型アートで知られるネイキッドの表現を通じてガウディ建築の本質に迫ることで、学術と体験の両側面からその魅力を味わえる構成となっている。

展示風景より

 本展の実現は、ガウディ財団がネイキッドと世界初となる共同事業契約を締結したことに始まる。開幕に先立ち、ガウディ財団会長のカルロス・カナルス・ルーラと、ネイキッド代表の村松亮太郎が、本展の見どころや共同事業の意義について語った。

 「ガウディ財団は、アントニ・ガウディの遺産を保存し、次世代へ継承することを使命として活動してきた。展覧会は、とくにガウディへの関心と情熱が高い日本からスタートできることが重要だと考えており、本展を通して、ガウディの魅力や私たちの知見を発信できればと思います」(カナルス・ルーラ)。

 「偉大な建築家として知られるガウディは、じつはアーティストであり詩人でもあった。そのボーダレスな創作姿勢は、ネイキッドの活動とも通じるものがある。貴重な資料とテクノロジーを用いてガウディの人間性に光を当て、その自由な世界観を感覚的に体験できる機会を生み出したいと考えた」(村松)。

エリア3展示風景より、「とけあう建築たち」。19世紀末のバルセロナに存在した様々な様式の建築物。鑑賞者が各建築に手を触れることで、街のなかで息づくような姿が立ち上がる

編集部