
アニメーションでなければできなかったこと。藤田直哉評「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」展
2018年4月に惜しまれつつこの世を去った、高畑勲の没後初となる回顧展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」。「絵を描かない」監督として知られる高畑の半世紀におよぶ仕事を紹介する本展から見える「思想」とはどのようなものなのか? 文芸評論家・藤田直哉が解き明かす。

2018年4月に惜しまれつつこの世を去った、高畑勲の没後初となる回顧展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」。「絵を描かない」監督として知られる高畑の半世紀におよぶ仕事を紹介する本展から見える「思想」とはどのようなものなのか? 文芸評論家・藤田直哉が解き明かす。

2020年に向け、東京を文化の面から盛り上げるために多彩な文化プログラムを展開する取り組み「Tokyo Tokyo FESTIVAL」。この企画公募に採択されたプロジェクトを紹介するプレゼンテーションフォーラムが開かれ、参加者それぞれが企画内容を発表した。

2020年4月4日にリニューアル・オープンを目指している京都市京セラ美術館(京都市美術館)のオープニング・ラインナップが公表された。こけら落としには、同館のコレクションを紹介する「京都の美術 250年の夢」と、現代美術家・杉本博司による個展「杉本博司 瑠璃の浄土」が開催される。

ポップ・アートの騎手、アンディ・ウォーホルの大回顧展 「ANDY WARHOL KYOTO / アンディ・ウォーホル・キョウト」が、京都市京セラ美術館(京都市美術館)新館 東山キューブで開催される。本展は、同館のリニューアル・オープン後初の海外展となる。会期は2020年9月19日~21年1月3日。

日本とアメリカを行き来し、1930年代から半世紀以上にわたって日本における女性写真家の草分けとして活躍した山沢栄子。生誕120年を記念した回顧展「山沢栄子 私の現代」が、西宮市大谷記念美術館で開催された。これまで十分な調査、研究が行われてこなかった山沢作品をアメリカ写真史に接続することで読み解こうとする本展を、愛知県美術館学芸員の中村史子が考察する。

ICOM(国際博物館会議)の提携組織であるCIMAM(国際美術館会議)が、「あいちトリエンナーレ2019」の一企画である「表現の不自由展・その後」の展示中止に対し、声明文を発表した。

京都造形芸術大学が、2020年4月1日をもって大学名を「京都芸術大学」に変更することを発表。これに対し、京都市立芸術大学と京都市が再考を求めている。

イギリスを代表するアーティストであり、世界的に活躍するピーター・ドイグ。その待望の日本初個展が、東京国立近代美術館で開催される。会期は2020年2⽉26⽇〜6⽉14⽇。

中国のソーシャリー・エンゲージド・アートの文脈で注目を集める鄭波(ジェン・ボー)の個展が、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)にて開催された。京都市立芸術大学が2023年に移転を予定している崇仁地域のリサーチや、ワークショップをもとにしたインスタレーションを発表した本展について、はがみちこがレビューする。

日本を代表するメディア・アーティストグループ、ダムタイプ。その大規模個展「ダムタイプ―アクション+リフレクション」が、東京都現代美術館で開催される。本展では過去の代表作に加え、新作やパフォーマンスアーカイブも展示。会期は11月16日〜2020年2月16日。

東京、日本を代表する国際舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー」(F/T)が10月5日に開幕する。8ヶ国を拠点とする12組のアーティストが上演を行うF/T19で初来日公演を果たすのが、中国・杭州を拠点に、哲学的な歌詞とマルチメディアを使ったライブパフォーマンスを行う2人組のサイケデリック・エレクトロニックグループ「香料SPICE」。F/Tでは自著のSFマンガをベースに、エレクトロニックとポップ、東洋と西洋の要素からなる作品を発表するという香料SPICEから、メンバーのチェンチェンチェンにこれまでの活動や発表予定の作品『新丛林 ニュー・ジャングル』について聞いた。

ロンドンを拠点に活動するペインター、マリア・ファーラのアジア初個展「Too late to turn back now」が、東京・六本木のオオタファインアーツで開催されている。会期は9月21日まで。

東京・六本木の国立新美術館で、現代美術作品において様々なかたちで表れる「文学」に焦点を当てることを試みる展覧会「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」が開幕した。

京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所 西陣別邸」が京都・西陣エリアにオープンする。ワコールが展開し、ミナペルホネン・デザイナーの皆川明と建築家の中村好文がディレクションを行うこの施設のオープン日は10月1日。

富山県砺波市のギャラリー無量が、審査員に鷲田めるろ、長谷川新、尺戸智佳子の3名を迎えて「キュレーション公募 2020」を実施。古民家を改修した同ギャラリーの空間を活用した意欲的かつ実験的な展覧会プランを1名(1組)募集する。

2008年のプレ展を幕開けに、埼玉県所沢市を舞台に行われてきた芸術祭「引込線」。その実行委員会が、「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展・その後』の展示中止に対する抗議声明」を発表した。

あいちトリエンナーレ2019の一企画である「表現の不自由展・その後」展示中止を受け、トリエンナーレ参加作家の加藤翼と毒山凡太朗らが設立した自主運営のスペース「サナトリウム」。ここで同スペース初となる公開ディスカッションが開催された。

アーツ前橋で、31組が参加するグループ展「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」が開催される。本展では作品の展示だけでなく、同館が2016年から開始した「表現の森」プロジェクトの成果も発表。社会における芸術の役割を様々な視点から検証する。会期は10月12日~2020年1月13日。

建築家・磯崎新による「觀海庵 縁起」展が、群馬のハラ ミュージアム アークで開催される。本展はその後、水戸芸術館、奈義町現代美術館と自ら設計を手がけた国内の2館でも展開予定。会期は9月13日〜10月23日。

カナダ出身のビジュアルアーティスト、MAD DOG JONESの世界初個展「AFTERL-IFE WORLD」が渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催される。日本のアニメやSF映画、サイバーパンクと大自然という相反する要素を融合させた作品をInstagramで発表してきたMAD DOG JONES。個展の会期は8月30日〜11月14日。