SERIES

ジェンダーフリーは可能か?

「ジェンダー」とは社会的・文化的な性区別のことを指し、その性区別にとらわれずすべての人が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できることを「ジェンダーフリー」という。しかし現在の社会の多くではその「ジェンダーフリー」が実現されていない状態であり、世界的に「#metoo」の動きが活発になっているのも、その不平等に対するリアクションの一端と言える。このシリーズでは、人々が性別の垣根を超え、それぞれの個性日本のアート界でのジェンダーバランスを取り巻く状況のデータ、歴史を整理。そして、美術関係者の論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー」のための展望を示す。

SERIES / ジェンダーフリーは可能か?

第12回

あらゆる人間に必要なジェンダーへの思想、その実践。小田原のどか×百瀬文 対談(後編) シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(11・最終回)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。最終回となる第11回では、アーティストの小田原のどかと百瀬文が、ジェンダーを取り巻く「実践」について語る。

第11回

女性アート・コレクティブの現在。小田原のどか×百瀬文 対談(前編) シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(10)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第10回ではアーティストの小田原のどかと百瀬文が、現在日本で活動する女性のアート・コレクティブについて語る。

第10回

「平等」ではなく「違い」に価値を見たい。アサクサ・大坂紘一郎インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(9)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第9回では、東京・浅草でキュラトリアル・スペース「アサクサ」を主宰する大坂紘一郎に話を聞いた。

第9回

イデオロギーでは何も変わらない。 キュレーター・長谷川祐子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(8)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第8回では、一貫して「ポスト・ヒューマン」のテーマに向き合ってきたキュレーター・長谷川祐子に話を聞いた。

第8回

現代の作家は「ジェンダー」に応答できているか? 美術家・黒瀬陽平インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(7)

美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第7回では、カオス*ラウンジの代表であり、「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」で5年にわたり講師を務め、アーティスト育成のための指導を行ってきた黒瀬陽平に話を聞いた。 ※編集部注:黒瀬陽平はカオス*ラウンジ 新芸術校の事業において、アシスタントスタッフへのハラスメント行為が発覚。被害者が詳細を告発する事態となった。こうした自体は深刻なものであるが、編集部では黒瀬が過去にジェンダーに関するインタビューを受けたという事実そのものは残す必要があると判断し、記事の削除は行わない(2020年8月4日)。

第7回

彫刻とジェンダー、美大の状況。 アーティスト・笠原恵実子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(6)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第6回では、西洋を起源とする制度や二元的思想への疑問を発端に作品制作を続けてきたアーティスト・笠原恵実子に話を聞いた。

第6回

まずは知っておきたい「芸術実践とジェンダーの平等」について。社会学者・山田創平 シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(5)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第5回では芸術、地域、マイノリティといったテーマを研究してきた社会学者・山田創平があるべき「芸術実践とジェンダーの平等」を示す。

第5回

現代美術作品でジェンダー、フェミニズムを語る意味。作家・碓井ゆいインタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(4)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第4回では、社会で見過ごされてきた出来事や歴史をリサーチし、女性の立ち位置、既成の視点を問う作品を手がけてきたアーティスト・碓井ゆいに話を聞いた。

第4回

現代美術界の性差の原因と、これからの美術館について。藪前知子インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(3)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第3回では、東京都現代美術館学芸員の藪前知子に現代美術を取り巻くジェンダーバランスについて話を聞いた。

第3回

美術館とジェンダーをめぐる30年の戦い 笠原美智子×小勝禮子 シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(2)

1990年代から、日本でもジェンダー視点を導入した展覧会が開催されるようになった。その流れを牽引したのが、2018年まで東京都写真美術館事業企画課長を務めた笠原美智子と、2016年まで栃木県立美術館学芸課長を務めた小勝禮子だ。美術館という現場の最前線で、現在まで継続してジェンダーの問題に多角的に取り組んでいる2人に、これまで企画した展覧会や、美術館制度について話を聞いた。(『美術手帖』2017年11月号特集「GENDER IS OVER!?」より転載)

第2回

統計データから見る日本美術界のジェンダーアンバランス。シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(1)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスを取り巻くデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第1回では、社会学者の竹田恵子が美術大学、美術館に関する男女比のデータを読み解く。

第1回

日本の美術界を取り巻くジェンダーを考える。シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(プロローグ)

世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスを取り巻くデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。まずはプロローグとして企画趣旨を掲載する。