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顔を覆わなければならないこの時代に。 中村佑子評 ツァイ・ミンリャン『あなたの顔』

ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『郊遊〈ピクニック〉』を最後に、商業映画から離れていたツァイ・ミンリャン。現在公開中の『あなたの顔』は、ツァイが5年ぶりに放った映画作品だ。13人の登場人物の「顔」が、極端なクローズアップと洗練されたライティングによって細部まで映し出される本作は、見る者にどのようなメッセージを届けるだろうか。映像作家の中村佑子がレビューする。

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江戸博はなぜiMacやメイド服を展示するのか? 常設展「現代の東京」から見える博物館の意義

六本木や上野をはじめ、東京には美術館・博物館が密集するエリアが多い。そのなかで、最近勢いを増しているのが両国だ。その両国のなかでも、突出して巨大で、なおかつ多くの人々を集めているのが江戸東京博物館。約260年の江戸の歴史、そして約150年の東京の歴史と文化を網羅した博物館だ。今回は、その江戸博のなかで展示されている「現代の東京」にフォーカスしたい。

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コロナ禍は美術館に何をもたらすか? 『ラディカル・ミュゼオロジー』『美術展の不都合な真実』を手がかりに

新型コロナウイルスが美術館に対しても大きな影響を与えている2020年。美術館のあり方は、様々な角度から問われ始めている。そのようななかにおいて刊行された2冊の書籍、『ラディカル・ミュゼオロジー』(クレア・ビショップ著、村田大輔訳、月曜社)日本語版と、『美術展の不都合な真実』(古賀太著、新潮新書)を軸に、小田原のどかが美術館のこれからを眼差す。

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人類にとって芸術とは何かを読み解くアンソロジーから原爆の図丸木美術館の学芸員日誌まで。『美術手帖』6月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。多摩美術大学芸術人類学研究所での研究成果をもとに、人類にとって芸術とは何かを問う入門的アンソロジー『芸術人類学講義』や、原爆の図丸木美術館のたったひとりの学芸員・岡村幸宣の作業日誌『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員日誌 2011-2016』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

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《ユーラシア》プロジェクトの研究から大山顕の「顔写真」論まで。『美術手帖』6月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクが協働して行った《ユーラシア》プロジェクトを分析した研究書『ユーラシアを探して ヨーゼフ・ボイスとナムジュン·パイク』や、工場や団地を取材してきた写真家・大山顕が「顔写真」を論じる『新写真論 スマホと顔』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

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ARでのアート鑑賞は実物に匹敵する? 米スタートアップが研究結果を発表

AR(拡張現実)技術などを利用したソリューションを美術館に提供する「Cuseum」社が、ARを使って自宅で名画を楽しめる「Museum From Home」サービスを公開した。それに合わせCuseumが発表したデジタルアート鑑賞に関する研究結果が、これまでの常識を覆す興味深い内容となっている。

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