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醍醐寺から激動の1968年まで。今週末に見たい3つの展覧会

今週末で会期終了を迎える展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。醍醐寺の歴史をたどる展覧会から激動の1968年を振り返る企画まで、いずれもすべて11日で終了。この機会をお見逃しなく。

「京都・醍醐寺展 ー真言密教の宇宙ー」展示風景より、薬師如来および両脇侍像(10世紀、京都・醍醐寺)

中国で80万人を動員。「京都・醍醐寺展 ー真言密教の宇宙ー」(サントリー美術館

「京都・醍醐寺展 ー真言密教の宇宙ー」展示風景より、《聖宝坐像》 吉野右京作 1674 醍醐寺蔵

 真言宗醍醐派の総本山で、世界遺産でもある京都の醍醐寺では、国宝、重要文化財をはじめ数多くの文書や宝物が守り続けられてきた。

 「京都・醍醐寺展 ー真言密教の宇宙ー」展は、同寺所蔵の仏像や仏画を中心に選りすぐりの約100点を展示。4章にわたって濃密な密教美術の世界を紹介するとともに、普段は非公開の貴重な史料や書跡を通して、平安時代から近世にいたるまでの醍醐寺の変遷を辿ろうというもの。サントリー美術館で過去最大級の展示物であるという国宝《薬師如来および両脇侍像》も、会場吹き抜けにて展示されている。

会期:2018年9月19日〜11月11日
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
電話番号:03-3479-8600開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00)
休館日:火(11月6日は18時まで開館)料金:一般 1500円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下無料

 

知られざる絵師・横山華山の全貌に迫る初の回顧展。「横山華山」(東京ステーションギャラリー

横山華山 寒山拾得図 ボストン美術館蔵
William Sturgis Bigelow Collection Photograph © Museum of Fine Arts, Boston

 横山華山(1781/4~1837)は江戸時代後期の京都で活動した絵師。幼い頃から奇想の画家と呼ばれる曾我蕭白に傾倒し、京都画壇の一派である岸派の岸駒に入門。さらに、四条派の呉春を模範とし絵の幅を広げるなど、多くの流派の画法を身につけた。

 海外では早くから評価され、その優品が何点も欧米の美術館に収蔵された華山。本展では、ボストン美術館、大英博物館など、明治時代初期に海外に渡った作品も展示されるほか、貴重な資料も初公開される。

会期:2018年9月22日~11月11日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金~20:00)※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1100円 / 高校・大学生 900円 / 中学生以下無料

 

1968年に何が起こったのか。「1968年 激動の時代の芸術」(千葉市美術館

娑婆留闘社 獄送檄画通信(三) 1970 千葉市美術館蔵 © 1970 Akasegawa Genpei

 70年に開催される日本万博に向けて大規模な都市計画が進められており、それにともなって学生運動、アンダーグラウンド、カウンターカルチャーが燃え上がった1968年。美術界では、磯崎新、赤瀬川原平高松次郎横尾忠則、寺山修司、唐十郎、森山大道、土方巽をはじめとする個性的な面々が分野を超えて活躍した時代でもある。

 本展では、現代美術のみならず、写真、デザイン、建築、演劇、舞踏、音楽、映画、マンガにも視野を広げ、作品のみならず幅広いジャンルの資料を交えて展示。エキセントリックな1968年の芸術を振り返ることができる。

会期:2018年9月19日〜11月11日
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
電話番号:043-221-2311
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00)
料金:一般 1200円 / 大学生 700円 / 高校生以下無料

 

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