
布で包まれたパリ・凱旋門。いまは亡きクリストとジャンヌ=クロードの夢が実現
1961年に故クリストとジャンヌ=クロードが構想した、パリのエトワール凱旋門を布で覆う計画「L’Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門)」が60年の時を経てついに完成。その一般公開が18日に始まった。

1961年に故クリストとジャンヌ=クロードが構想した、パリのエトワール凱旋門を布で覆う計画「L’Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門)」が60年の時を経てついに完成。その一般公開が18日に始まった。

今年で9回目を迎える国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」が9月18日に開幕した。「ECHO」をテーマに、京都文化博物館 別館や誉田屋源兵衛、ASPHODEL、両足院(建仁寺山内)など京都市内の複数会場で展開される。そのハイライトをレポートする。

世界最大のゴッホ作品の個人収集家、ヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクションに焦点を当てる展覧会「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が、東京・上野の東京都美術館で開幕した。ヘレーネが創設したクレラー=ミュラー美術館のコレクションからのゴッホ作品やほかの画家の作品を通じて、ゴッホ作品の変遷をたどる。

現代美術の第一線で活躍を続けるアーティスト、ロニ・ホーン。その日本初となる美術館個展「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」展が、箱根のポーラ美術館で開幕した。ポーラ美術館の大型企画展としては初めて、同時代の作家を単独で取り上げる機会だ。

日用品や家具などのファウンド・オブジェクトを用い制作したスカルプチャーや、映像作品を空間に配置し、鮮烈な照明灯によって絵画的空間をつくり出すアーティスト・玉山拓郎の初となる大規模個展「Anything will slip off / If cut diagonally」が東京・天王洲のANOMALYで開催された。会期終了後も期間限定で再開されるなど、好評を博した本展を滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗がレビュー。そこに生と死を見出す。

第6回
急増しているアートコレクター。作品が飾られているコレクターの自宅を、自身もコレクターであるコバヤシマヒロが訪問して紹介。作品を愛するそれぞれの人柄が現れるような、千差万別のアートコレクションをお届けします。

第49回
『美術手帖』2021年8月号より、ピピロッティ・リストのインタビューを紹介。ヴィデオ・インスタレーションを通じて身体やジェンダー、エコロジーについて批評性とユーモアあふれる表現を展開してきた作家が、現在日本で巡回中の回顧展の話を中心に、今日の芸術実践を語る。*The English version is below the Japanese.

今週開幕の展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

現代美術家・梅津庸一の個展「梅津庸一 ポリネーター」が東京・神宮前のワタリウム美術館で開幕した。初期のドローイングから10年代の絵画作品、近年の陶芸作品までを一堂に会することで、梅津の美術のあり方に迫る本展のハイライトをお届けする。

美術館や動物園などを含む「博物館」を規定する法律「博物館法」。その改定に関する議論が文化庁に設置された文化審議会で進められている。登録博物館制度の改革が言及された7月30日公表の「博物館法制度の今後の在り方について(審議経過報告)」を、博物館学が専門の名古屋大学大学院教授・栗田秀法が読み解く。

10月2日に千葉市に開業する新しい競技施設「千葉JPFドーム」に、松山智一の作品を常設展示することが発表された。

今年6月に滋賀県立近代美術館から名称を変更してリニューアル開館した滋賀県立美術館。開館後、2弾目の展覧会として開催されるのが、リニューアル記念展「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」だ。会期は9月18日~11月14日。

2018年より全国10会場を巡回してきた「蜷川実花展 -虚構と現実の間に-」の集大成となる東京展が、上野の森美術館でスタートした。展示作品を半数ほど入れ替え、書斎を再現したインスタレーションや映像作品も加わった本展では、蜷川の写真の本質に迫る。

ルイ・ヴィトンがアーティストとコラボレーションしてきた「アーティーカプシーヌ コレクション」に、新たに6名のアーティストが加わった。

日本橋髙島屋本館にある髙島屋史料館 TOKYOで、髙島屋創業190年を記念した企画展「建築家・坂倉準三と髙島屋の戦後復興-「輝く都市」をめざして―」がスタート。ル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築の大家としても知られる坂倉準三をいま回顧する意味とは?

⾃然⽊に⾊鉛筆で⾊付けした独特の⼿法による作品で知られるアーティスト・古武家賢太郎と、フランス発のライフスタイルブランド「Maison Kitsuné」がコラボレーション。⽊製のキツネやそれをプリントしたアパレル、アクセサリーが揃う⽇本発のコレクションを9⽉18⽇に発売する。

世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」の第32回受賞者が決定。彫刻部門ではジェームズ・タレルが、絵画部門ではセバスチャン・サルガドがそれぞれ受賞することが発表された。

今年4月末からスタートし、9月26日に会期終了を予定していた森美術館の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」が、2022年1月16日まで会期を延長することを決定した。

2019年10月の「令和元年東日本台風」によって被災、休館中の川崎市市民ミュージアムの取り壊しが正式に決定した。

今年10月にサザビーズ香港で開催される、映画監督であるウォン・カーウァイとのコラボレーションセールの詳細が発表された。『花様年華』未公開映像のNFTや、レスリー・チャンが映画『ブエノスアイレス』のなかで着用したレザージャケットなどが出品される。