バレンシアガのコレクションカレンダーとは別に制作され、個別に発表される「Balenciaga Object（バレンシアガ オブジェクト）」ライン。その最新作として、上海拠点のアーティスト、ニック・コスマスがデザインしたトラをモチーフにするオリジナルスカルプチャーが発表された。
コスマスは、サイエンス・フィクション、スポーツ実習、そして心理学からインスピレーションを受けてつくられたマルチメディア作品で知られるアーティスト。ニューヨークのニュー・ミュージアムや第9回ベルリンビエンナーレなど、各地で作品を発表している。
今回のタイガー・スカルプチャーは、すべて手作業でつくられた真鍮製の作品。未来的でメカニカルな印象を与え、インダストリアル・エンジニアリングの能率性とエレガンスなどを想起させるボディを有し、個々の頬ひげや、椎骨のようなしっぽの部分、そして頭頂部にある「Balenciaga」ロゴなどの細部に至るディテールが特徴的だ。
それぞれの作品は、ロストワックス法で成形された個々の部品からつくられており、各部品は手作業で組み立て、溶接、粉体塗装、そして半光沢加工されている。なお本作は全世界でシリアルナンバーの付いた15体のみが生産。国内ではバレンシアガ 青山でのみ展開される。
