「あいち2022」注目作品を巡る。コロナ禍のいま考えたい「STILL ALIVE」

「あいちトリエンナーレ」を前身とする新たな国際芸術祭「あいち2022」がいよいよ開幕を迎えた。現代美術展やパフォーミング・アーツなど5つのプログラムで総勢100組のアーティストが参加するこの大規模芸術祭。そのなかでも現代美術展にフォーカスし、とくに注目したい作品をピックアップしてご紹介する。

NEWS / REPORT

第55回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:かもめは境界を超えていく

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第55回は、カラオケ喫茶を営みながら発明品をつくり続ける本多正義さんに迫る。

画家の思いを後世に伝える絵画修復プロジェクト。地方美術館の課題に向き合う真鶴町立中川一政美術館

神奈川県の真鶴町立中川一政美術館が、特定非営利活動法人(以下、NPO法人)美術保存修復センター横浜の「画家の思い 継承を目指して−時を超えて伝える−絵画修復プロジェクト」を活用し、修復を終えた絵画を公開している。その修復過程を解き明かすトークの様子を、美術館の現況とともにレポートする。

NEWS / REPORT

PREMIUM

第6回

アートの仕事図鑑:展覧会全体をデザインするセノグラファー・おおうちおさむ

日本ではまだ馴染みの浅い「セノグラフィー」という言葉によって、グラフィックから空間まで、ジャンルも領域も横断して幅広く仕事を展開するアートディレクター・おおうちおさむにインタビュー。田中一光の「イズム」を継承するその仕事に迫る。

PFI、地方独立行政法人化...大阪中之島美術館に見るこれからの美術館の姿

約40年の準備期間を経て今年2月開館した大阪中之島美術館は運営形態でも注目されている。美術館運営として全国初のPFIコンセッション方式。民間の資金と手法を公共施設の整備・サービスに生かすPFI手法のひとつで、運営権を譲渡される民間の自由度が高い方式だ。「官から民へ」の流れが強まるなか、社会インフラの老朽化や自治体の財政ひっ迫を背景にPFIは多様な領域で導入が進んでいるが、ミュージアム分野はどうなっているのだろうか。PPP(官民協調による公共サービスの提供)に詳しい文化政策研究者の太下義之・同志社大学教授に解説してもらった。

INSIGHT

奈良美智展から考える地域とアートの関係性。「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」開催へ

青森県弘前市でこれまで3度にわたって行われた奈良美智展。それらを振り返る展覧会「『もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?』奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展」が、弘前れんが倉庫美術館で開催される。会期は9月17日〜2023年3月21日。

NEWS / EXHIBITION

Hender Schemeがオルタナティブスペース「隙間」を期間限定でオープン。コンセプトは「物々交換」

浅草にあるアトリエを拠点に、レザーシューズや小物などを中心としたプロダクトを展開する「Hender Scheme(エンダースキーマ)」が、蔵前に「物々交換」をコンセプトとしたオルタナティブスペース「隙間」をオープンさせた。8月6日からは第2弾の展覧会として平松典己「火のないところにたつ煙(Where there is smoke, there is no fire)」を開催する。

NEWS / EXHIBITION