性差を尊重しながらも、身なりにおいてジェンダーを介することなく、人間の経験や環境によって構造化されたジェンダースキーマを超越した概念を提唱するブランド「Hender Scheme(エンダースキーマ)」。
2010年秋冬シーズン以来、高い注目を集めてきた同ブランドが、期間限定となるオルタナティブスペース「隙間」をオープンさせた。同ブランドを展開するライコスは恵比寿で「CAGE GALLERY」も運営している。
「隙間」はアーティストの展示を開催するギャラリーであり、様々なプロジェクトを行うオープンスペース。スペースとエキシビターそれぞれが持つ価値を、貨幣を介すことなく交換する方法を概念的な「物々交換」としてとらえ、「価値」のチャンネルを貨幣以外に合わせる重要な考え方として提示することを目指すという。
彫刻家・増井岳人の個展「NOW」をこけら落としとして開催した「隙間」。8月6日からはドイツ・カールスルーエを拠点に活動する画家・平松典己の「火のないところにたつ煙(Where there is smoke, there is no fire)」を開催する。
平松は1986年和歌山県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、カールスルーエ美術アカデミーで絵画を学び、現在も同地を拠点としている。抽象的な構成と色彩が呼応するように、一見つながりのない背景やストロークの痕跡から、特徴的な人物などのモチーフを浮かび上がらせる平松の絵画。本展では、ここ約1年間にパネル、紙に描かれた10点以上の絵画作品が発表される。
なお今後は、書によるコンテンポラリーな作品を発表するアーティスト・新城大地郎や、ニューヨークと東京を拠点に活躍する美術家・大山エンリコイサム、DDAA/DDAA LABを主宰する建築家・元木大輔の展覧会が予定されている。