ピナ・バウシュの師であるクルト・ヨースが手がけた歴史的な名作『緑のテーブル』が、1日限りで再演されることが決定した。 併演は軽快なリズムと躍動感にあふれる誰もが楽しめる作品『ウェスタン・シンフォニー』。
同作は、1932年にパリで初演されたもの。ステージに置かれた平和会議のモチーフである「緑のテーブル」では架空の国の国際会議が行われ、戦争について話し合う身勝手な指導者たちの衝突や、戦争を利用する者の暗躍、そして振り回される兵士やその家族の姿が描かれている。
日本においては2019年3月に14年ぶりに再演され、大きな話題を呼んだ。また今年に入ってからは2022年3月に東京芸術劇場にて上演。今回の再演は、「この時代にこそ必要な作品」「もっと多くの人に観てほしい」といった再演を望む声に応じてのものだという。
上演は9月3日のみ。会場は神奈川県民ホールとなる。ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、初演から90年が経った本作は強いメッセージを与えるだろう。