
「ロエベ クラフト プライズ 2018」受賞者が決定。日本からは桑田卓郎が特別賞を受賞
ファッションブランド・ロエベによる「ロエベ財団」が2016年に創設した「ロエベ クラフト プライズ」。第2回となるこのコンテストのファイナリスト30名から受賞者が決定し、5月3日に発表された。

ファッションブランド・ロエベによる「ロエベ財団」が2016年に創設した「ロエベ クラフト プライズ」。第2回となるこのコンテストのファイナリスト30名から受賞者が決定し、5月3日に発表された。

女性の生き方が多様化し、社会全体でジェンダーに関する価値観や規範が大きく揺れ動いているいま、女性アーティスト・制作者・研究者は、どのようにキャリア構築を行っていけばいいのか。そして、それらの人々のキャリア構築について、芸術系大学ができることは何か。様々な分野で教鞭を執る女性教員が、それぞれの専門分野や大学での経験や知見を語り合うシンポジウムが5月26日、東京藝術大学にて開催される。

現代美術のキュレーターを主人公にした映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が4月28日より公開されている。本作は、美術館を舞台に、現代美術あるいは人間の本質に迫る映画として話題を集め、第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。この映画を、東京都現代美術館学芸員として数々の展覧会を手がけてきた藪前知子がレビューする。

国内外で活躍する現代美術家・土屋信子の個展「30 Ways To Go To The Moon」が、東京・上野のSCAI THE BATHHOUSEで開催される。SCAI THE BATHHOUSEでの土屋の個展は、7年ぶり3回目。会期は2018年5月29日〜7月14日。

カニエ・ウェストのクリエイティブ・ディレクターで、建築家、アーティスト、デザイナーなど多様な肩書きを持つヴァージル・アブロー。ジャンルを超えて複層的な活動を見せる彼を育んだ背景とはどのようなものか? ファッションブランド「writtenafterwards」を手がけ、展覧会のアートディレクションやファッション学校「coconogacco」の運営を行う山縣良和によるヴァージル・アブロー論。

リニューアル第1号となる5月7日発売の『美術手帖』6月号の特集は、世界と人間の営みを探究してきた人類学と、美術表現の多様な交点を探る「アートと人類学」特集。フィールドワークによる作品から研究機関でのプロジェクトまで、実践の数々を取り上げるほか、五木田智央による特別付録も。

5月7日発売の『美術手帖』 2018年6月号の特集は「アートと人類学」。編集長・岩渕貞哉による「Editor’s note」をお届けします。

第7回
アーティスト・桑久保徹による連載の第7回。2018年1月、小山登美夫ギャラリー(東京)での個展で発表された「カレンダーシリーズ」は、桑久保が尊敬する画家の生涯をひとつのキャンバスに込めて描いたシリーズ。美術史の中にいる多くの作家から、桑久保の選んだピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホの6人を表現した。この連載では、その制作にいたった経緯や葛藤、各作家との対話で見えてきた感情、制作中のエピソードが織り込まれた個展のためのステートメントを、全8回にわたってお届けする。今回は、ピカソ、そしてマグリットとの対峙。しかし、事態は危機的状況に。

美術館にデジタル技術を活用したソリューション提供を行う会社「Cuseum」が、ARを利用して、盗難された絵画を「仮想再現」するプロジェクトで注目を集めている。ARを取り入れることで広がる、美術鑑賞の新たな可能性とはいったいどんなものなのだろうか?

印刷物やウェブサイト上の写真にわずかに写り込んだ「正体不明の何か」に目を向け、調査することで「写されたもの」の認識を問う澤田華。ある本に掲載されていた一人のコメディアンの写真を扱う最新作を、愛知県美術館学芸員の副田一穂が考察する。

山口情報芸術センター[YCAM]が実施している滞在型映画製作プロジェクト「YCAM Film Factory」。第4弾招聘監督である三宅唱とYCAMが共同制作した新作インスタレーション展「ワールドツアー」が現在開催されている。会期は2018年5月27日まで。

国内外で高く評価されている「もの派」を代表する作家・菅木志雄の個展が、東京・銀座のTHE CLUBで開催される。会期は2018年5月12日〜7月4日。

若手デザイナーの登竜門とも呼ばれる、日本グラフィックデザイナー協会(略称JAGDA)主催の「JAGDA新人賞」。2018年の受賞者3名の作品を発表する展覧会が、東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開催される。会期は2018年5月24日〜6月26日。

5月1日、銀座蔦屋書店(東京)にて、『美術手帖』4・5月合併号「アート・コレクティブ」特集の関連トークが開催された。梅津庸一(パープルーム)、梅沢和木(カオス*ラウンジ)、松下徹(SIDE CORE)が登壇したイベントの様子をレポート。

京都のeN artsにて、写真評論家・清水穣キュレーションによる「showcase #7」が開催される。今回は澤田華と滝沢広の2人展で、会期は5月11日〜6月10日。

マームとジプシーの主宰・藤田貴大による約一年ぶりの新作『BOAT』が、東京芸術劇場プレイハウスで上演される。本作は、マームとジプシーの近作『カタチノチガウ』『sheep sleep sharp』の完結編。上演期間は2018年7月16日〜26日。

中国の若手ペインター、冷广敏(レン・ガンミン)の個展が、東京・外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYで開催。「涟漪」( 中国語で「さざ波」の意味)と題された今回の展覧会は、レンにとって中国国外での初個展となる。会期は2018年5月11日〜6月9日。

銅版画、オブジェ、コラージュなど様々な手法を横断し、創作してきた北川健次。その原点である銅版画と近年の活動の中心であるオブジェを展示する個展が、福島県・須賀川市のCCGA現代グラフィックアートセンターにて開催される。会期は2018年6月16日〜9月9日。

自作のオブジェを被写体とした写真作品のほか、アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」の一員としても活動する上田良(やや)。京都のギャラリー16では、KG+2018の「Exhibition」プログラムの一環として、そんな上田の個展を開催中だ。会期は2018年5月1日〜5月12日。

色彩と形態をテーマに、均質に塗られた色面による絵画作品を制作している作家、荻野僚介による個展が開催される。会期は5月11日〜6月10日。