奈良美智が六本木で写真展を開催中。その目は何を見つめてきたのか?

美術家・奈良美智の個展「Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now」が、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催されている。本展は、奈良が2014年から約5年間にわたって撮影した写真群より約200点を取り上げたもの。会期は8月10日まで。

本展展示風景より Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film Photo by Kenji Takahashi

 奈良美智は1959年青森県生まれの美術家。挑戦的なまなざしの子供を描いた絵は奈良の代表的なイメージとして知られ、国内外を問わず人気を集めている。現在、奈良の作品は東京都現代美術館やニューヨーク近代美術館など、国内外の多くの美術館で所蔵されている。

 画家および彫刻家としてのイメージが根強い奈良だが、美術家を志す以前の10代の頃から写真を撮りためてきたという。現在、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催されている個展「Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now」は、奈良が2014年から約5年間にわたって撮影した写真群より約200点をピックアップしたもの。

 作品としての発表を前提としない、純粋な感性の記録と記憶の集積から、奈良の制作における深い内省と対話を垣間見ることができるだろう。

奈良美智 TAIWAN 2016 ピグメントプリント © Yoshitomo Nara Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
本展展示風景より Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film Photo by Kenji Takahashi

編集部

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