NEWS / HEADLINE - 2018.8.2

過去最大規模の「フェルメール展」、展示予定の全8作品が明らかに。2作品は日本初公開

過去最大の8作品が来日することで注目を集めている「フェルメール展」。これまで明らかにされていた4作品に加え、残る4作品のラインナップが公表された。なお、大阪展では同展のみの作品も展示される。

ヨハネス・フェルメール 真珠の首飾りの女 1662-65頃 ベルリン国立美術館蔵 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Christoph Schmidt

 《真珠の耳飾りの女》(1662-1665頃)をはじめ、《牛乳を注ぐ女》(1660頃)などの作品で広く知られる17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632〜1675)。その日本美術展史上最大規模の展覧会が2018年10月5日より東京・上野の森美術館で開催される。

 本展は、現存する作品が35点とも言われているフェルメール作品のうち8点が来日することで話題を集めており、これまでに《牛乳を注ぐ女》、《マルタとマリアの家のキリスト》(1654〜56頃)、《手紙を書く婦人と召使い》(1670〜71頃)、そして日本初公開となる《ワイングラス》(1661〜62頃)の4点の出品が明らかにされていた。

ヨハネス・フェルメール 牛乳を注ぐ女 1660頃 アムステルダム国立美術館蔵
Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908

 そして今回、残る4つの作品が発表された。《手紙を書く女》(1665頃)、《リュートを調弦する女》(1662〜63頃)、《真珠の首飾りの女》(1662〜65頃)、そして日本初公開の《赤い帽子の娘》(1665〜66頃)が出品されることが決定した。

ヨハネス・フェルメール 手紙を書く女 1665頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace
Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
ヨハネス・フェルメール リュートを調弦する女 1662-63頃 メトロポリタン美術館蔵
Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24).
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
ヨハネス・フェルメール 赤い帽子の娘 1665-66頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
National Gallery of Art, Washington, Andrew W. Mellon Collection, 1937.1.53
※12月20日まで展示

 これら全8作品はすべて同じ部屋に展示され、「フェルメール・ルーム」として展覧会の中核を担う。また、フェルメール後期の作品である《恋文》(1669〜70頃)は大阪展でのみ展示。大阪展での展示数は今後発表されるという。

ヨハネス・フェルメール 恋文 1669-70頃 アムステルダム国立美術館蔵
Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
※大阪展のみ展示

 今回の展覧会について、フェルメール研究の第一人者で総合監修を務める元ワシントン・ナショナル・ギャラリー学芸員のアーサー・K・ウィーロックJr.は「フェルメールの傑作がこれほどまでに一度に集められることは滅多にありません。本展覧会で展示される作品はキャリアのほぼ全段階から選ばれており、彼の芸術表現の幅広さを示します」とコメントしている。

 なお、本展の構成は「第1章 オランダ人との出会い:肖像画」「第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画」「第3章 戸外の画家たち:風景画」「第4章 命なきものの美:静物画」「第5章 日々の生活:風俗画」「第6章 光と影:フェルメール」の全6章。フェルメールを含め、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンらオランダ同時代の絵画約50点を通して、17世紀オランダ絵画の広がりと独創性を紹介するものとなっている。

 アムステルダム国立美術館をはじめ、ワシントン・ナショナル・ギャラリーやメトロポリタン美術館からフェルメールの名作が揃う本展。2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展」(当時は7点を展示)では93万人という来場者数を記録しただけに、展示数でそれを上回る本展には大きな注目が集まる。

ヨハネス・フェルメール マルタとマリアの家のキリスト 1654-1656頃 スコットランド・ナショナル・ギャラリー蔵 
National Galleries of Scotland, Edinburgh. 
Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927
ヨハネス・フェルメール ワイングラス 1661-62頃 ベルリン国立美術館蔵
© Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Jörg P. Anders
ヨハネス・フェルメール 手紙を書く婦人と召使い 1670-1671頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー蔵
Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection)
Photo©National Gallery of Ireland, Dublin