
日本では3年ぶり。横田大輔の新作個展「Room. Pt. 1」がガーディアン・ガーデンで開催
写真家・横田大輔の日本では3年ぶりとなる新作個展「Room. Pt. 1」が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。会期は5月14日〜6月22日。

写真家・横田大輔の日本では3年ぶりとなる新作個展「Room. Pt. 1」が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。会期は5月14日〜6月22日。

加納俊輔、迫鉄平、上田良の3作家からなる THE COPY TRAVELERS(コピー・トラベラーズ)は、写真などのイメージを複製やコラージュの手法で再構成するコレクティブである。愛知県美術館学芸員の中村史子が、この2月と4月に連続して催された2つの個展を通して、それらに共通する「女性たちのイメージ」に着目し、彼らの意図を探る。

日本に「ファッション写真」という分野が成立しているとすれば、鈴木親は間違いなくその第一線で活躍する写真家のひとりだ。1990年代半ばから、フランスの雑誌『Purple』で活躍しその後もファッション、ストリート、アートの分野を領域横断し、国際的な活動を続けている。現在、KOSAKU KANECHIKAで開催中の個展「わたしの、東京」に際し、ファッション写真にとどまらない、2019年の写真の方法論について話を聞いた。

美術手帖では、批評家や学芸員らによる展覧会レビューを毎月掲載。その中から、4月に公開された9本をピックアップしてお届けする。各レビューの詳細はリンクから全文をチェックしてほしい。

2013年前後、韓国のアートシーンに現れた新たなアートスペースを指す言葉「新生空間(シンセンコンガン)」。その「新生空間」とアーティストたちの活動に焦点を当てた展覧会「『新生空間』展―2010年以降の新しい韓国美術」が、ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエで開催される。会期は5月12日まで。

第1回
アーティストとのコラボレーションも増え、人々のファッションへの受容が拡大する現代。アーティストの美意識や思想に共感し、作品を購入するのと同じ意識で自身の衣服を選ぶ人も多いのではないか。このシリーズでは、ファッションの新境地を追求する気鋭のブランドを紹介していく。初回は、デンマークのブランド「HENRIK VIBSKOV」について取り上げる。

1989年1月から2019年4月まで続いてきた「平成」。この間、日本のアートシーンではどのような出来事があったのか? 令和の時代に向けて、改めて振り返る。

パフォーマンスを中心に作品を制作する若手アーティスト、うらあやかの個展が、広島芸術センターで開催された。「ダンス」の概念を応用し、ワークショップをもとにした作品やインスタレーションなどが展開された本展を、広島市現代美術館学芸員の松岡剛がレビューする。

今年、世界のもっとも優れた文化的施設に贈られるティア・アワードを受賞した東京・お台場の「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」に、新作が登場した。

第11回
昨年5月下旬に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想を発端に、いま、美術館のあり方をめぐる議論が活発化している。そこで美術手帖では、「これからの日本の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探る。最終回は、アーティストとして国内外の美術館で展覧会を行ってきた経験を持つ田中功起の言葉。

ファッションブランド「Hender Scheme(エンダースキーマ)」による映像展「product videograph」が、東京・恵比寿のCAGE GALLERYで展示されている。会期は6月9日まで。

2019年1月に東京・日の出で発見され、都が撤去した「バンクシー作品らしきネズミの絵」。本作の議論のひとつが、バンクシーのものかという作品の真贋。また、バンクシー本人によるものだと判明した場合にも、作品を一般公開することは公共物に描かれた「落書き」を都が認めることになり、ダブルスタンダードではないかという批判も出ている。また、バンクシーの手法を真似た作品も日本各地に出現するなか、「この騒動すべてがバンクシーの作品と呼べるのではないか」という指摘もある。バンクシーに直接インタビューをした経験を持ち、バンクシーに関する本の翻訳を多く手がけてきた鈴木沓子は、一連の騒動をどう見ているのか。作品の意味を解説する。

2018 年秋に開催された「アニッシュ・カプーア IN 別府」で初公開され、大きな話題を呼んだアニッシュ・カプーアーによるインスタレーション《Sky Mirror》が、10日間限定で再公開されている。会期は5月6日まで。

新潟・越後妻有地域の「大地の芸術祭」の里で、越後妻有2019春がオープンした。これにあわせ、同地と深い関係を築いてきた作家・河口龍夫の個展「時の羅針盤」が磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館 [SoKo]で開催されている。会期は~5月6日(春会期)、8月10日~18日(夏会期)、10月~11月(秋会期、日程は調整中)

2018年末、ニューヨーク・マンハッタンにあるフォード財団ビルが、2年の改装工事を経て「フォード財団 センター・フォー・ソーシャル・ジャスティス(Ford Foundation Center for Social Justice)」としてリニューアルオープンした。今年3月、その建物の一角に、社会問題をテーマにしたアートを展示するスペース「フォード財団ギャラリー」が新たにオープンし、一般に公開されている。財団のミッションを体現する、特別な使命を担ったこのギャラリー。その様子を取材してきた。

第10回
作曲の手法を軸とした作品制作や、出自の異なる音楽家からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」などの活動を展開する蓮沼執太と、詩人でメディア研究者の松井茂。全14回のシリーズ「蓮沼執太+松井茂 キャッチボール」では現在、ニューヨークが拠点の蓮沼と、岐阜を拠点とする松井の往復書簡をお届けする。第10回では松井が、美術批評家の東野芳明の観衆論から「芸術の受け手」のあり方について語る。毎週土・日更新。

映画『ブレードランナー』や『エイリアン2』などのプロダクション・デザインを手がけたことで知られるデザイナー、シド・ミードの原画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」がアーツ千代田 3331で開催されている。本展ではアイデアスケッチから水彩画、イラストレーションまで、約150点を見ることができる。会期は6月2日まで。

日本の現代美術をアメリカ西海岸で紹介するギャラリー、ノナカ・ヒル。そこで、アーティストの土肥美穂と廣直高、そしてファッションデザイナーの富永航によるグループ展「Miho Dohi, Naotaka Hiro, Wataru Tominaga」が開催されている。会期は5月25日まで。

平成が終わり、新たな時代「令和」を迎える5月1日。新天皇の即位を記念し、日本各地の美術館・博物館では入館料が無料になるところも多い。その中からとくに注目したい施設をピックアップして紹介する。

横浜・馬車道のYCC ヨコハマ創造都市センターの、2019年度開催プログラムが発表された。今年は、同地で過去4回開催されてきたラウンジ・イベントの「RED ROOM “Bon Voyage!”」が最終回を迎える(6月28日、29日)。またキッズ・ワークショップ「ウマジン」(4月30日)、髙橋匡太による個展(11月22日~2020年1月12日)も開催される。