代官山ヒルサイドテラス50周年を記念して。展覧会「アーバンヴィレッジ代官山のすべて」ほかイベントを多数開催

今年で第1期の竣工から50周年を迎える代官山ヒルサイドテラス。これを記念して、展覧会「HILLSIDE TERRACE 1969-2019 -アーバンヴィレッジ代官山のすべて-」が開催されるほか、出版やシンポジウム、コンサートなど一連のイベントが行われる。会期は11月9日〜12月8日。

ヒルサイドテラスA棟 1973頃 Photo by Kaneaki Monma

 代官山ヒルサイドテラスは今年で第1期の竣工から50周年、隣接する重要文化財・朝倉家住宅は建設から100周年。これを記念し、展覧会「アーバンヴィレッジ代官山のすべて」(11月9日~12月8日)を中心に、出版やシンポジウム、コンサートなどのイベントが開催される。

 ヒルサイドテラスは1969年に完成した2棟を皮切りに、30年の歳月をかけて全12棟を建設。建築家・槇文彦と、代官山に代々暮らしてきた施主・朝倉家との協働は、様々な分野の人を巻き込んだ活動を生み出してきた。

セカンドリビング研究会 代官山リビング 2005

 今回の展覧会では建築だけでなく、ヒルサイドテラスを舞台に展開されてきた商業・文化活動、まちづくり、それらを担う「人」に焦点を当て、「アーバンヴィレッジ代官山」がいかに形成されてきたかを紹介。ヒルサイドテラスを拠点に活動してきたアンドレ・パッション、北川一成、北川フラム、遠山正道、皆川明らのインタビュー映像も公開されるほか、普段は立ち入ることのできないヒルサイドテラス内の住居やオフィスなどの内部空間も公開する。

川俣正 工事中 1984 写真=宮本隆司

 また会期中には、槇の発案で1982年にヒルサイドテラスを舞台にスタートした、建築家の登竜門といえる「SDレビュー」や、99年にスタートしたアート・プロジェクト「代官山インスタレーション」をめぐるシンポジウムも開催。また、ヒルサイドテラス前史としての朝倉家の歴史や、ゆかりのある50人による寄稿を収めた書籍も出版される。

編集部

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