「#あいちトリエンナーレを支持します」支援の声、SNSで広がる

名古屋市長による「検閲」で注目を集める「あいちトリエンナーレ2019」と、「表現の不自由展・その後」。SNSではこれに対し、同トリエンナーレへの支援を呼びかけるハッシュタグ「#あいちトリエンナーレを支持します」が広まっている。

あいちトリエンナーレ2019のメイン会場である愛知芸術文化センター

 「#あいちトリエンナーレを支持します」。「検閲」で注目を集める「あいちトリエンナーレ2019」に対し、こんな支援の声がSNSで広まっている。

 問題となっているのは、同トリエンナーレ内に展示された「表現の不自由展・その後」。展示作品のひとつ《平和の少女像》に対し、名古屋市長・河村たかしが展示の中止と撤去を同トリエンナーレ実行委員長の大村秀章愛知県知事に要請すると発表。「検閲」が明るにみなった。

 また、抗議の電話も殺到しており、テロ予告や脅迫とも取れるもの、対応した職員個人を攻撃するものも含まれるという異例の事態に。これに対し、芸術監督・津田大介は「来場者および職員の安全が危ぶまれる状況が改善されないようであれば」という前提のもと、展示を変更する可能性についても示唆している。

 そんななか、SNSでは津田の姿勢やあいちトリエンナーレ2019を支持するハッシュタグ「#あいちトリエンナーレを支持します」が登場。アートファン、美術関係者からも声が挙がっている。

 現時点で、大村知事はこの事態について言及しておらず、その行方に注目が集まる。あくまで、あいちトリエンナーレ2019全体の出展作家の一部である「表現の不自由展・その後」。その内容は展示構成と文脈に沿って、冷静に判断されることが求められる。

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