MAGAZINE

約99万人を動員してきた展覧会の最終地。「篠山紀信展 写真力」がGallery AaMo(ギャラリー アーモ)で開催

2012年の熊本市現代美術館を皮切りに、全国32会場を巡回してきた「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」。7年間で累計約99万人を動員してきた同展の最終回が「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」として東京・水道橋のGallery AaMo(ギャラリー アーモ)で開幕した。

NEWS / REPORT

いま向き合うべきは歴史か、身体か。布施琳太郎評 「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」

数多くの男性によって語られてきた20世紀のポーランド美術。しかし21世紀のポーランドでは、とくに映像表現の領域で女性作家が存在感を放っている。現在、東京都写真美術館で開催中の展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」では、70年代以降先駆者とされた女性作家の表現にフォーカス。ベルリンの壁崩壊やEU加盟といった時代背景のもとで展開された様々な実践をたどることができる。「第16回芸術評論募集」で佳作を受賞した布施琳太郎は、本展に展示された作品について「あいちトリエンナーレ」騒動や歴史修正主義的な政治に揺れる今日の日本にも有用性を発揮すると考える。

REVIEW

落合陽一が写す、写真だけがとらえうる現実。写真展「情念との反芻 -ひかりのこだま、イメージの霊感-」が開催

メディア・アーティスト、落合陽一の写真展「情念との反芻 -ひかりのこだま、イメージの霊感-」がライカプロフェッショナルストア東京で開催される。本展では、落合が「ライカM10-P」「ライカM10-D」「ライカSL」とライカレンズで撮影した作品17点とプラチナプリント3点および立体作品を展示する。会期は9月5日〜10月12日。

NEWS / REPORT

映画『かぐや姫の物語』を野外で無料上映。狭山稲荷山公園で「高畑勲展~日本のアニメーションに遺したもの~」関連企画が開催へ

東京国立近代美術館で10月6日まで開催中の「高畑勲展~日本のアニメーションに遺したもの~」。本展の連動企画として、埼玉県営狭山稲荷山公園で『かぐや姫の物語』が無料上映される。開催日時は9月16日17:30~20:00(雨天時は9月21日に順延)。

NEWS / HEADLINE

表現の現場における暴力への対峙に向けて。タウンホール・ミーティングが東京大学 駒場キャンパスで開催

あいちトリエンナーレ2019の一展示「表現の不自由展・その後」の閉鎖を受け、日本の現代美術のこれからを考える「タウンホール・ミーティング:表現の現場における暴力への対峙に向けて」が、9月8日に行われる。会場は東京大学 駒場キャンパス。

NEWS / HEADLINE

第8回

現代の作家は「ジェンダー」に応答できているか? 美術家・黒瀬陽平インタビュー シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(7)

美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスのデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第7回では、カオス*ラウンジの代表であり、「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」で5年にわたり講師を務め、アーティスト育成のための指導を行ってきた黒瀬陽平に話を聞いた。 ※編集部注:黒瀬陽平はカオス*ラウンジ 新芸術校の事業において、アシスタントスタッフへのハラスメント行為が発覚。被害者が詳細を告発する事態となった。こうした自体は深刻なものであるが、編集部では黒瀬が過去にジェンダーに関するインタビューを受けたという事実そのものは残す必要があると判断し、記事の削除は行わない(2020年8月4日)。

いわさきちひろと自らの母、ふたりの女の物語を紡ぐ。石内都の個展「都とちひろ」がちひろ美術館・東京で開催

母の旧姓名を作家名として名乗ってきた写真家の石内都。その作品を通して、母・藤倉都といわさきちひろ、ふたりの女性に光を当てる展覧会「石内都展 都とちひろ ふたりの女の物語」がちひろ美術館・東京で開催される。会期は11月1日〜2020年1月31日。

NEWS / EXHIBITION